レース結果

NASCAR SPRINT CUP SERIES
第26戦 Rock & Roll 400

開催日:9月7日

“トヨタ カムリ”2−3位フィニッシュ
3ドライバーがチェイス入り決定

写真
2位でフィニッシュし、“チェイス”進出を確定したトニー・スチュワート(#20)


 NASCARスプリント・カップ・シリーズ第26戦「Rock & Roll 400」が9月7日(日)米国東部ヴァージニア州リッチモンドのリッチモンド・インターナショナル・レースウェイで開催された。
 年間全36戦で戦われるスプリント・カップ・シリーズは、終盤の10戦を、それまでのランキング上位12名によってチャンピオンを争う“チェイス・フォー・ザ・スプリント・カップ(通称チェイス)”というシステムで行われる。今大会は、“チェイス”前の最後のレースであり、“チェイス”進出を決定する重要な一戦となった。
 今季好調の“トヨタ カムリ”勢は、ランキング首位につけるカイル・ブッシュが既に“チェイス”進出を決めており、現時点でトップ12内につけるトニー・スチュワートと、デニー・ハムリンの“チェイス”進出に期待がかかった。

 5日(金)午後6時から予選、6日(土)の午後7時から決勝レースが行われる予定であったが、熱帯性暴風雨“ハンナ”が接近しており、金曜日の午後以降及び土曜日のスケジュールは全て延期となり、予選は中止。グリッドは規定に則りオーナーズポイント順で決定され、決勝レースは7日(日)の午後1時から行われることとなった。
 この結果、Ky.ブッシュがポールポジションを獲得。スチュワートが8番手、ハムリンが11番手スタート。今大会スプリント・カップ・シリーズにデビューする予定であったルーキーのジョーイ・ロガーノは、オーナーズポイントの無い車両でのエントリーだったため、決勝進出はならず。10台の“トヨタ カムリ”が決勝へ挑むこととなった。

 7日(日)午後1時10分、1日延期となったにもかかわらず集まった10万人以上の観客が見守る中で、0.75マイルオーバルを400周(300マイル:約480km)して競われる決勝レースのグリーンフラッグが振られた。
 ポールポジションのKy.ブッシュは好スタートで序盤首位争いを展開。しかし、35周目に出された最初のイエローコーション時、ピットに向かったKy.ブッシュは停止位置をオーバー。若干タイムをロスし、8位まで後退。その一方で、スチュワート、ハムリンは順調にトップ5圏内へと浮上した。地元ヴァージニア州出身で、このコースを得意とするハムリンは77周目に首位を奪取。
 その後も、この3台は上位争いを展開し、再びポジションを戻したKy.ブッシュがスリーワイド(3台が横一線に並んでの走行)の激しいバトルの末に、186周目に首位に再浮上。しかし、211周目、首位を走行中のKy.ブッシュは後方から接触され、スピンし壁に接触。車体後部にダメージを受け、ピットイン。1周遅れの38位までポジションを落としてしまった。
 241周目にこの日10度目のイエローコーションが出され、上位勢がピットインする中で、中団グループはコース上に残る作戦を採った。この作戦で、デヴィッド・ロイティマンが首位に浮上。ロイティマンは、その後のピットも順調にこなし、100周以上に渡って首位を走行。しかし、349周目に、首位を争っていたスチュワートがロイティマンをパス。ロイティマンは、その後のピット作業で7位までポジションを落とした。
 スチュワートが激しく首位争いを繰り広げる後方で、着実にトップ10圏内を走行していたハムリンがラストスパートをかけ、ポジションをアップ。スチュワートに次ぐ3位に浮上した。
 スチュワートは最後まで、ジミー・ジョンソン(シボレー)とサイド・バイ・サイドでのバトルを展開し、勝利を目指したが、僅かに及ばず、2位フィニッシュとなった。ハムリンは3位。この結果、スチュワートとハムリンの“チェイス”進出が確定した。
 次戦第27戦より、“チェイス・フォー・ザ・スプリント・カップ”がスタート。今大会終了時点でランキングトップ12内のドライバーは、ポイントを一律5000点にリセット。これに、今季勝利を挙げたレース数×10点のボーナスポイントを加算し、そのポイントから、チャンピオン争いが開始される。尚、13位以下のドライバーもこれまで通りレースに参戦する。
 今季8勝を挙げているKy.ブッシュは5080点で1位、1勝を挙げているハムリンは5010点で6位、スチュワートは5000点で8位からの“チェイス”スタートとなる。

 注目の“チェイス”がスタートする次戦第27戦は9月14日(日)米国東部ニューハンプシャー州ロードンのニューハンプシャー・モーター・スピードウェイで開催される。

ドライバー トニー・スチュワート:
「我々はジミー(・ジョンソン)をパスすることが出来なかった。残念だがそれだけだ。出来ることの全てをやった。彼が我々にしたように、我々も彼に敬意を払い、クリーンなレースを戦った。ただ、我々の力が足りなかったということだ。しかし、今日のレースについてはエキサイティングだった。我々の“トヨタ カムリ”は素晴らしかった。今年、 これまでのところ全てが満足に進んだというわけではないが、チームクルーについては誇りに思っている。今大会は、当初ナイトレースで行われるはずが、昼間のレースとなったことで、確かに推測で走ることになった部分もあった。しかし、我々の“トヨタ カムリ”はレース中ずっと好調だった。先週のレースでは、終盤の走行でハンドリングの不調に見舞われポジションを落としてしまったが、あれから見事な復調を果たしたクルーには本当に感銘を受けている」

第26戦 Rock & Roll 400 決勝結果
順位
予選
No.
ドライバー名
車種
周回
1
3
48
ジミー・ジョンソン シボレー
400
2
8
20
トニー・スチュワート トヨタ カムリ
400
3
11
11
デニー・ハムリン トヨタ カムリ
400
9
27
44
デヴィッド・ロイティマン トヨタ カムリ
400
15
1
18
カイル・ブッシュ トヨタ カムリ
400
20
38
00
マイケル・マクドウェル トヨタ カムリ
400
22
32
22
デイヴ・ブレイニー トヨタ カムリ
400
27
40
96
ケン・シュレーダー トヨタ カムリ
400
28
34
55
マイケル・ウォルトリップ トヨタ カムリ
400
36
15
83
ブライアン・ヴィッカーズ トヨタ カムリ
398
43
31
84
A.J.アルメンディンガー トヨタ カムリ
335

選手権 ポイント表
ドライバーズポイント
順位 ドライバー名 メーカー ポイント
1
カイル・ブッシュ トヨタ
5080
2
カール・エドワーズ フォード
5050
3
ジミー・ジョンソン シボレー
5040
6
デニー・ハムリン トヨタ
5010
8
トニー・スチュワート トヨタ
5000
15
ブライアン・ヴィッカーズ トヨタ
2854
25
デビッド・ロイティマン トヨタ
2427
30
マイケル・ウォルトリップ トヨタ
2009
31
デイヴ・ブレイニー トヨタ
1998
37
A.J.アルメンディンガー トヨタ
1526
39
マイケル・マクドウェル トヨタ
1303
40
J.J.イェリー トヨタ
1263
45
マイク・スキナー トヨタ
618
62
P.J.ジョーンズ トヨタ
52
63
ブラッド・コールマン トヨタ
49
マニュファクチャラーズポイント
順位 メーカー ポイント
1
トヨタ
165
2
シボレー
147
2
フォード
147
4
ダッジ
113
※結果及びポイントは暫定


NASCAR NATIONWIDE SERIES
第28戦 Emerson Radio 250

開催日:9月7日

“ダブル・ヘッダー”でデニー・ハムリンが4位フィニッシュ

写真
27番手スタートから追い上げ、4位フィニッシュを果たしたデニー・ハムリン(#18)


 9月7日(日)リッチモンド・インターナショナル・レースウェイでNASCARネイションワイド・シリーズ第28戦「Emerson Radio 250」が開催された。

 熱帯性暴風雨“ハンナ”の影響で、5日(金)の午後に予定されていた予選は中止。その日の夜予定されていた決勝は日曜日の午後7時へと延期されることとなった。予選が中止になったことで、決勝のグリッドはオーナーズポイント順で決定され、20号車の“トヨタ カムリ”を駆るジョーイ・ロガーノがポールポジション。デヴィッド・ロイティマンが6番手となり、7台の“トヨタ カムリ”が決勝に進むこととなった。

 7日(日)は台風一過の好天に恵まれたが、午後1時から3時間以上に渡ってスプリント・カップ・シリーズ戦が行われており、終了後僅か3時間弱のインターバルを経て、ダブルヘッダーでネイションワイド・シリーズ戦がスタート。両カテゴリーに参戦するカイル・ブッシュ、デニー・ハムリン、ロイティマンらはハードなスケジュールでの出場となった。
 午後7時17分、0.75マイルオーバルを250周(188マイル:約300km)して競われる決勝レースのスタートが切られた。
 ポールポジションのロガーノは、序盤首位を走行。首位の座を譲った後も、、15番手スタートからポジションを上げてきたKy.ブッシュ、ロイティマンと共に上位争いを展開した。
 27番手スタートのハムリンも見事な追い上げを見せ、66周目、この日2度目の再スタート後には、トップ10圏内まで浮上。その後もハムリンの快進撃は止まらず、106周目には2位までポジションを上げた。
 その直後、108周目に、激しい8位争いを展開していたロイティマンが壁に接触し、右フロントタイヤがバースト。ロイティマンは修復を余儀なくされ、大きく後退してしまった。
 その後、ハムリンはレース後半戦も常に上位争いを繰り広げたが、首位を奪うまでには至らず、4位でフィニッシュ。ロガーノが7位、Ky.ブッシュが10位に入り、“トヨタ カムリ”は3台がトップ10フィニッシュを果たした。

 次戦第29戦は9月20日(土)米国東海岸デラウェア州ドーバーのドーバー・インターナショナル・スピードウェイで開催される。

ドライバー デニー・ハムリン:
「まずまず満足のいく結果だと思う。我々はクリント(・ボウヤー)や他のライバル達をパスするための何も持ってはいなかった。レースのほとんどで、我々は2番目か3番目に速い存在だったが、彼らとバトルをするには十分なコーナリング性能がなかった。もしパスしようとすれば、過大なオーバーステア症状に見舞われただろう。とはいえ、チームにとっては良いレースだった。このチームクルーと共に再びレースが出来るようになったのは本当に良いことだ」

第28戦 Emerson Radio 250 決勝結果
順位
予選
No.
ドライバー名
車種
周回
1
5
60
カール・エドワーズ フォード
250
2
4
29
スコット・ウィマー シボレー
250
3
2
2
クリント・ボウヤー シボレー
250
4
27
18
デニー・ハムリン トヨタ カムリ
250
7
1
20
ジョーイ・ロガーノ トヨタ カムリ
250
10
15
32
カイル・ブッシュ トヨタ カムリ
250
15
12
7
マイク・ウォレス トヨタ カムリ
250
30
13
38
ジェイソン・リフラー トヨタ カムリ
247
34
6
99
デヴィッド・ロイティマン トヨタ カムリ
234
35
43
00
ジョシュ・ワイズ トヨタ カムリ
202

選手権 ポイント表
ドライバーズポイント
順位 ドライバー名 メーカー ポイント
1
クリント・ボウヤー シボレー
4088
2
カール・エドワーズ フォード
3881
3
ブラッド・ケセロウスキー シボレー
3809
6
デヴィッド・ロイティマン トヨタ
3564
7
カイル・ブッシュ トヨタ
3478
8
マイク・ウォレス トヨタ
3254
10
ジェイソン・リフラー トヨタ
3202
21
デニー・ハムリン トヨタ
1971
27
ジョーイ・ロガーノ トヨタ
1577
34
トニー・スチュワート トヨタ
1354
37
ブライアン・ヴィッカーズ トヨタ
1322
56
ジェイムス・ビュッシャー トヨタ
581
100
ジャック・ヴィルヌーヴ トヨタ
120
101
マイケル・マクドウェル トヨタ
119
117
ジャスティン・マークス トヨタ
64
123
ミシェル・ジョルダインJr. トヨタ
55
マニュファクチャラーズポイント
順位 メーカー ポイント
1
トヨタ
199
2
シボレー
167
3
フォード
154
4
ダッジ
96
※結果及びポイントは暫定


NASCAR CRAFTSMAN TRUCK SERIES
第17戦 Camping World 200

開催日:9月6日


“トヨタ タンドラ”4台がトップ10フィニッシュ
ジョニー・ベンソンは3位に入りランキング首位を守る

写真
3位フィニッシュを果たしたジョニー・ベンソン(#23)


 NASCARクラフツマン・トラック・シリーズの第17戦「Camping World 200」が、9月6日(土)に米国中部イリノイ州マディソンのゲートウェイ・インターナショナル・レースウェイで開催された。

 6日(土)決勝レースを前に、午前10時から予選が行われ、トッド・ボダインが3列目5番手グリッドを確保。マイク・スキナーが8番手、マイケル・アネットが9番手につけ、11台の“トヨタ タンドラ”が決勝へ進んだ。

 午後1時、曇り空ながら過ごしやすい気候の下で、1.25マイルオーバルを160周(200マイル:約320km)して競われる決勝レースのスタートが切られた。
 5番手スタートのボダインが間もなく2位へとポジションをアップ。そして、20周目に出されたイエロー下で、8番手スタートのスキナーがピットインせずにコース上に残り、トップに立った。
 その後、ボダインとスキナーがトップ5圏内での走行を続ける中、14番手スタートのベンソンも徐々にポジションを上げ、トップ10圏内へと浮上。
 103周目にイエローコーションが出されると、全車はこの日最後の給油及びタイヤ交換のためにピットイン。ここで、7位走行中のベンソンは、タイヤ2本のみの交換というギャンブルに出て、やはり好ピットでポジションを上げたスキナーに続き、2位でピットアウト。しかし、トップでピットを出たスキナーは、タイヤ交換時の違反で再度ピットインを強いられ、無念の後退。ベンソンがトップに躍り出た。
 トップで108周目の再スタートを切ったベンソンだったが、惜しくもそのポジションを守り切ることが出来ず、最後まで健闘を見せたが3位でフィニッシュ。ランキング首位を争うロン・ホーナディ(シボレー)が優勝したため、僅かにポイント差は詰められたものの、ランキング首位の座は守った。
 4位にはレースを通してトップ5圏内で戦ったボダイン。7位にスキナー。10位に19番手スタートのテッド・マスグレイブが入り、“トヨタ タンドラ”はトップ10に4台が入った。

 次戦第18戦は9月13日(土)にニューハンプシャー・モーター・スピードウェイでスプリント・カップ・シリーズとの併催で行われる。

ドライバー ジョニー・ベンソン:
「ピット戦略は上手くは行かなかった。我々は最終的には良い結果でフィニッシュできたが、パスされたことも確かだ。そしてこの結果は、今シーズンの残りを若干厳しいものにするだろう。クルーチーフとスタッフは素晴らしい仕事をしてくれた。最後のピットストップでは、2タイヤ交換作戦のみが、トップ10フィニッシュを果たすための方法だった。今日は厳しい戦いだった。我々の“トヨタ タンドラ”は、コーナーを抜けるスピードは誰よりも速かった。しかし、ストレートではライバルには叶わなかった。我々はやるべきことをやって、見合う結果を得た。そのことには満足している」

第17戦 Camping World 200 決勝結果
順位
予選
No.
ドライバー名
車種
周回
1
2
33
ロン・ホーナディ シボレー
160
2
1
18
デニス・セッツァー ダッジ
160
3
14
23
ジョニー・ベンソン トヨタ タンドラ
160
4
5
30
トッド・ボダイン トヨタ タンドラ
160
7
8
5
マイク・スキナー トヨタ タンドラ
160
10
19
59
テッド・マスグレイヴ トヨタ タンドラ
160
13
11
51
シェイン・シーグ トヨタ タンドラ
160
17
23
60
テリー・クック トヨタ タンドラ
160
19
29
03
クリシー・ウォレス トヨタ タンドラ
160
24
9
22
マイケル・アネット トヨタ タンドラ
157
26
15
15
マーク・ミッチェル トヨタ タンドラ
146
27
22
9
ジャスティン・マークス トヨタ タンドラ
144
28
21
11
デヴィッド・スター トヨタ タンドラ
132

選手権 ポイント表
ドライバーズポイント
順位 ドライバー名 メーカー ポイント
1
ジョニー・ベンソン トヨタ
2596
2
ロン・ホーナディ シボレー
2502
3
マット・クラフトン シボレー
2397
4
トッド・ボダイン トヨタ
2347
5
マイク・スキナー トヨタ
2323
10
テリー・クック トヨタ
2158
12
デヴィッド・スター トヨタ
2042
13
テッド・マスグレイヴ トヨタ
1987
18
ジャスティン・マークス トヨタ
1705
19
カイル・ブッシュ トヨタ
1697
23
マーク・ミッチェル トヨタ
1295
26
スコット・スピード トヨタ
1150
29
シェイン・シーグ トヨタ
844
31
マイケル・アネット トヨタ
710
37
フィリップ・マギルトン トヨタ
491
42
クリシー・ウォレス トヨタ
382
43
ケン・シュレーダー トヨタ
348
48
デヴィッド・ストレム トヨタ
262
66
デニー・ハムリン トヨタ
105
マニュファクチャラーズポイント
順位 メーカー ポイント
1
トヨタ
118
2
シボレー
111
3
フォード
82
4
ダッジ
63

※結果及びポイントは暫定




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