レース結果

NASCAR SPRINT CUP SERIES
第12戦 Coca-Cola 600

開催日:5月25日

雨で短縮終了となったレースで
デイビッド・ロイティマンが初優勝

写真
スプリント・カップ・シリーズ初優勝を飾ったデイビッド・ロイティマン


 5月25日(月)、米国東部ノースカロライナ州シャーロット近郊コンコルドのローズ・モーター・スピードウェイでNASCARスプリント・カップ・シリーズ第12戦「Coca-Cola 600」が開催された。
 デイトナと並ぶ「NASCARの聖地」と言われ、NASCAR関係企業やチームが数多く位置するシャーロットでの1戦は、シリーズ最長の600マイル(約960km)で戦われ、今年は記念すべき50回目の開催となる。

 21日(木)午後7時から予選が行われ、カイル・ブッシュが最前列2番手グリッドを確保。ブライアン・ヴィッカーズが8番手につけ、13台の“トヨタ カムリ”が決勝に進出した。

 24日(日)の昼間は青空が覗いていたものの、レースがスタートする午後6時に突然雨が降り始め、2時間半ほど待機したが天候の回復は臨めず、レースは翌25日(月)に延期されることとなった。
 アメリカの祝日(メモリアルデイ)である25日(月)、今大会ペースカーとしてデビューした“トヨタ カムリ ハイブリッド”の先導の下、午後12時12分に1.5マイルオーバルを400周する決勝レースがスタート。
 2番手のKy.ブッシュが2周目に首位を奪取。スタート間もない7周目に雨が降り出し、イエローコーションとなる不安なレーススタートとなったが、Ky.ブッシュは上位をキープ。5番手スタートのヴィッカーズ、そして、13番手、14番手からポジションを上げたデニー・ハムリン、ジョーイ・ロガーノがトップ10圏内でのバトルを繰り広げた。
 しかし、70周目あたりから降り始めた雨により、74周目には赤旗中断。ジェットドライヤーカーで路面を乾かし、約1時間を経てレースは再開されたが、午後3時、166周目の時点で黙祷のために2度目の赤旗中断、そして、177周目にも雨のためにこの日3度目の赤旗中断と、この日も天候に翻弄されるレースとなった。
 3度の赤旗中断の後も、Ky.ブッシュは首位をキープし、再スタート。221周目に降雨によりイエローコーションが出されると、上位陣はピットイン。しかしここで、中団グループにいたデイビッド・ロイティマンやロビー・ゴードンらがコース上に残るギャンブルに出た。
 雨は強さを増し、227周目にこの日4度目の赤旗中断。その後、天候の回復を待ったが、雨は止まず、約2時間後の午後6時26分、227周でレースを終了することが決定。これにより、トップにいたロイティマンが優勝。シリーズ参戦75戦目にして、嬉しい初優勝を飾ることとなった。3位にはゴードン、5位にヴィッカーズ。この日最多の173周に渡って首位を走行したKy.ブッシュは6位、ロガーノが9位に入った。

 次戦第13戦は5月31日(日)、米国東部デラウェア州ドーバーのドーバー・インターナショナル・スピードウェイで行われる。

ドライバー デイビッド・ロイティマン:
「本当に素晴らしい気分だ。確かに理想的な勝利ではない。しかし誰かが今日勝利することになったはずだ。クルーチーフは素晴らしい判断で私をコース上に留めてくれた。我々はピットインして、更に調子を上げるための作業を行う必要があった。しかし、それを行えばいくつか順位を失うことになり、コース上に残るのはギャンブルだった。多くのスポンサーと、今日雨の中で長時間見守ってくれたファンに感謝したい。スプリント・カップ・シリーズで初めての優勝を勝ち取った気分は、想像していた以上だ。どんな方法だとしても、スプリント・カップ・シリーズで勝つのはそれほど困難だということだ」

第12戦 Coca-Cola 600 決勝結果
順位
予選
No.
ドライバー名
車種
周回
1
21
00
デイビッド・ロイティマン トヨタ カムリ
227
2
1
39
ライアン・ニューマン シボレー
227
3
37
7
ロビー・ゴードン トヨタ カムリ
227
5
8
83
ブライアン・ヴィッカーズ トヨタ カムリ
227
6
2
18
カイル・ブッシュ トヨタ カムリ
227
9
14
20
ジョーイ・ロガーノ トヨタ カムリ
227
11
13
11
デニー・ハムリン トヨタ カムリ
227
18
18
82
スコット・スピード トヨタ カムリ
227
26
23
47
マーコス・アンブローズ トヨタ カムリ
227
28
25
66
デイヴ・ブレイニー トヨタ カムリ
226
30
39
55
マイケル・ウォルトリップ トヨタ カムリ
226
37
11
87
ジョー・ネメチェク トヨタ カムリ
226
38
43
36
スコット・リグス トヨタ カムリ
225
42
32
13
マックス・パピス トヨタ カムリ
219
観客数(主催者発表):100,000人

選手権 ポイント表
ドライバーズポイント
順位 ドライバー名 メーカー ポイント
1
ジェフ・ゴードン シボレー
1722
2
トニー・スチュワート シボレー
1678
3
カート・ブッシュ ダッジ
1607
5
デニー・ハムリン トヨタ
1575
6
カイル・ブッシュ トヨタ
1540
13
デイビッド・ロイティマン トヨタ
1422
16
ブライアン・ヴィッカーズ トヨタ
1348
20
マーコス・アンブローズ トヨタ
1216
25
ジョーイ・ロガーノ トヨタ
1145
31
マイケル・ウォルトリップ トヨタ
1095
34
ロビー・ゴードン トヨタ
1017
35
スコット・スピード トヨタ
865
40
ジョー・ネメチェク トヨタ
466
42
スコット・リグス トヨタ
448
43
デイブ・ブレイニー トヨタ
382
45
マックス・パピス トヨタ
317
47
ジェレミー・メイフィールド トヨタ
288
50
トッド・ボダイン トヨタ
123
52
テリー・ラボンテ トヨタ
91
マニュファクチャラーズポイント
順位 メーカー ポイント
1
シボレー
87
2
トヨタ
68
3
フォード
58
4
ダッジ
51
※結果及びポイントは暫定


NASCAR NATIONWIDE SERIES
第11戦 Carquest Auto Parts 300

開催日:5月23日


カイル・ブッシュが3位フィニッシュ

写真
惜しくも3位に終わったカイル・ブッシュ(#18)


 5月23日(土)NASCARネイションワイド・シリーズの第11戦「Carquest Auto Parts 300」がローズ・モーター・スピードウェイで開催された。

 決勝に先立ち、午後3時半から予選が行われ、カイル・ブッシュが前々日のスプリント・カップ・シリーズ予選に続き、2番手グリッドを確保。同じく好調のブライアン・ヴィッカーズが5番手、マイケル・マクドウェルが6番手につけ、10台の“トヨタ カムリ”が決勝に進んだ。

 夕方から降り始めた雨によって、午後7時半に予定されていた決勝レースのスタートは順延。ジェットドライヤーカーによる路面乾燥が行われ、午後9時過ぎに、イエローコーション下で1.5マイルオーバルを200周(300マイル:約480km)して競われる決勝レースのスタートが切られた。
 序盤の5周はイエローコーションのまま、6周目にグリーンフラッグが振られ、本格戦がスタート。2番手グリッドのKy.ブッシュは、エンジンを交換したために、グリーン前に大きくポジションダウン。後方からの追い上げを余儀なくされた。
 しかし、Ky.ブッシュは序盤から目覚ましい追い上げで上位グループへとポジションを上げ、40周目にはついに首位に立った。
 80周後半から各車グリーン下でピットインすることとなったが、それまで首位を独走していたKy.ブッシュは、全車がピットを終えた時点で再び首位をキープ。
 レースが折り返しを過ぎた頃には、首位を行くKy.ブッシュに、ヴィッカーズ、ジョーイ・ロガーノ、ジェイソン・リフラーが続き、“トヨタ カムリ”がトップ4を占めてレースを支配した。
 その後はイエローコーションの出ない展開となり、140周目前後からこの日2度目、そして最後となるはずの給油とタイヤ交換のために、各車グリーン下でピットイン。しかし、2台のシボレーを残して全車がピットを終えた時点で、降雨によりこの日4度目のイエローコーションが発生した。
 コースに残った2台以外の車両は周回遅れとなっており、トップ2台のシボレーはイエローコーション下で悠々とピットイン。首位のまま隊列の後方に復帰した。隊列先頭を走る“トヨタ カムリ”勢は、Ky.ブッシュの3位を先頭に、ほぼ1周に近い差で再スタートを切ることとなった。
 162周目に再スタートが切られ、猛烈な勢いで追い上げを開始した“トヨタ カムリ”勢であったが、再スタート後僅か8周で雨が降り出し、赤旗中断。そのまま170周でレースは終了となった。
 この結果、レース最多の98周に渡り首位を走行したKy.ブッシュが3位フィニッシュ。これにヴィッカーズ、ロガーノ、リフラーが続き、“トヨタ カムリ”はトップ6に4台が入った。Ky.ブッシュはシリーズランキング首位の座を守っている。

 次戦第12戦は5月30日(土)にドーバー・インターナショナル・スピードウェイで行われる。

ドライバー カイル・ブッシュ:
「我々の“トヨタ カムリ”は今夜最速だった。それだけに、素晴らしい“トヨタ カムリ”を仕上げてくれたクルーと共に、ヴィクトリーレーンで勝利を祝えなかったことが残念でならない。我々は速かった。ただ、今日は状況が勝利を許してくれなかっただけだ。スタートで後方に下がらなくてはならなかったが、序盤の追い上げは上手く行った。トップグループでの争いも特に心配することなく、今日は勝てると思っていた。3位でフィニッシュできたことで、普通なら『多くのポイントを獲得できて良かった』とコメントするだろうが、私はポイントのことは考えておらず、とにかく勝ちたかった」

第11戦 Carquest Auto Parts 300 決勝結果
順位
予選
No.
ドライバー名
車種
周回
1
10
1
マイク・ブリス シボレー
170
2
15
62
ブレンダン・ゴーアン シボレー
170
3
2
18
カイル・ブッシュ トヨタ カムリ
170
4
5
32
ブライアン・ヴィッカーズ トヨタ カムリ
170
5
12
20
ジョーイ・ロガーノ トヨタ カムリ
170
6
28
38
ジェイソン・リフラー トヨタ カムリ
170
11
14
99
スコット・スピード トヨタ カムリ
170
20
6
47
マイケル・マクドウェル トヨタ カムリ
169
22
41
10
バーニー・レマー トヨタ カムリ
169
32
23
11
スコット・レガセイ・Jr. トヨタ カムリ
166
39
24
15
マイケル・アネット トヨタ カムリ
22
43
42
07
ドニー・リア トヨタ カムリ
1
観客数(主催者発表):62,000人

選手権 ポイント表
ドライバーズポイント
順位 ドライバー名 メーカー ポイント
1
カイル・ブッシュ トヨタ
1714
2
カール・エドワーズ フォード
1641
3
ジェイソン・リフラー トヨタ
1541
4
ジョーイ・ロガーノ トヨタ
1495
12
マイケル・マクドウェル トヨタ
1188
13
スコット・レガセイ・Jr. トヨタ
1162
16
マイケル・アネット トヨタ
987
22
ブライアン・ヴィッカーズ トヨタ
874
27
デイビッド・グリーン トヨタ
807
32
バーニー・レマー トヨタ
600
36
スコット・スピード トヨタ
526
37
マイケル・ウォルトリップ トヨタ
526
39
デイビッド・ロイティマン トヨタ
487
45
ブライアン・スコット トヨタ
376
62
マーク・デイヴィス トヨタ
158
72
パトリック・カーペンティア トヨタ
112
73
デニー・ハムリン トヨタ
105
87
ドニー・リア トヨタ
34
マニュファクチャラーズポイント
順位 メーカー ポイント
1
トヨタ
71
2
フォード
70
3
シボレー
66
4
ダッジ
35
※結果及びポイントは暫定




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