日本中で盛り上がりを見せる、気軽に楽しめるレース
モータースポーツを趣味として低いコストで楽しめるようにという目的でスタートしたのがヴィッツレース。従来のレース車両ではナンバープレートを取得して一般公道を走行することは不可能だったため、レースカーを保管、サーキットへの運搬のための費用もかかっていた。 ヴィッツレースではこれらの障害を取り除くべく、公道を安全に走れる車両でレースができるように車両規則を設定。日本で最初のナンバー付き車両によるレースとして2000年にスタートした。
コストが抑えられる上にレース車両を日常生活にも使えるという手軽さが、爆発的な人気を呼び、初年度から多くの参加者を集めていた。ヴィッツのモデルチェンジに伴い、2代目ヴィッツへとレース車両もチェンジ。初代では1000ccの車両で争われていたが、2代目ヴィッツレースのレース車両は1500ccへとスケールアップされている。 車両への改造は厳しく制限され、走行性能に関するパーツの変更はルールで規定されているもののみ許可されている。タイヤもレース用のタイヤではなく、一般公道を走ることができるものに制限。車両や部品の性能差がレース結果に影響を及ぼさないようになっている。 またサーキット走行やアクシデントによって車両にダメージが起きていないかをチェックする「公道走行チェック」がレース後に行われる。これにより、公道走行が不可能と判断された車両は乗って帰ることは許されず、運搬車両で運び出されることになる。
シリーズは、北海道、東北、関東、関西、西日本の5つあり、北海道から九州までをカバー。各シリーズで上位に入った選手を集めたスペシャルラウンドも毎年行われ、日本一のヴィッツ使いの座をかけて熱いレースが展開される。
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