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GOODWOOD FESTIVAL OF SPEED
グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード

2007年6月27日

トヨタモータースポーツ参戦50周年を記念して参加
伝統のイベントで脈打つ情熱と歴史を披露


トヨタのモータースポーツ活動を彩った名車が
メインゲートでモータースポーツファンにその勇姿を披露

 伝統のヒストリック・モータースポーツイベントである、「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード」が6月22日(金)から24日(日)にかけて、イギリス南部チチェスターで開催された。15回目を数える同イベントにトヨタは6回目の参加となり、今年はモータースポーツ50周年を記念して、メインスポンサーとして参加した。
  メインゲートには、トヨタ初のモータースポーツ参加車として1957年のオーストラリアラリー出場車両を再現したトヨペットクラウンから、パナソニック・トヨタ・レーシングのF1カーまで全11台をモニュメントとその周辺に展示。戦いと栄光の歴史を余すところ無く披露した。そして、新しい時代のモビリティを提案するコンセプトビークルとして「i-swing」を、21世紀のスポーツカーを提案するコンセプトカーとして「FT−HS」を出展。「i-swing」はデモ走行も行い、注目を集めた。
 また、トヨタ7やWRCで活躍したトヨタ セリカGT-FOUR、そしてF1カー“TF106”など6台が往年の名ドライバーと、パナソニック・トヨタ・レーシングのラルフ・シューマッハー、フランク・モンタニー等によって走行。ヒルクライム、ラリーステージでの走行に参加。集まった多くのモータースポーツファンにその勇姿を披露し、50年に渡る、モータースポーツへの情熱をアピールした。


トヨタ7(1969)
68年にデビューしたトヨタ7は日本国内の耐久レースを席巻、69年にはエンジン排気量を5Lに拡大し、日本CAN-AMを含む、数々の勝利を挙げた。

トヨタ7 ドライバー:鮒子田寛

「今回初めてグッドウッドでの走行に参加したが、本当に感激した。クルマは歴史あるものから現在のものまで、ドライバーも往年のドライバーから現役のドライバーまで、観客も老若男女、さまざまな人が来場している。モータースポーツがこの地で根付いていることを実感した。日本でも、このような素晴らしいイベントが開催されることを期待している」




JGTC トヨタ スープラGT(1997)
日本国内で人気を誇るシリーズJGTCで活躍。 1997年にはドライバーズ/チーム両部門の完全制覇を果たした。

トヨタTS020 GT-One(1998)
ルマン24時間制覇を目指しTMGをベースに開発されたGTカー。圧倒的な速さを見せたものの、レース終盤トラブルに見舞われ、この年のルマンは、最高位9位に終わった。

スープラGT & TS020 ドライバー:鈴木利男

「私も初めてグッドウッドに参加したが、スープラGT、TS020と、自分に縁のある車をこの場で走らせることが出来たのは素晴らしい体験であった。また、このイベントで、メーカーの枠を超えてクルマ・ドライバーが勢揃いするスケールの大きさに感動した。近年は日本でもモータースポーツのイベントが盛んになっており、ファンも増えて行くとは思うが、是非、特定のファン向けというだけでなく、おじいさんがお孫さんを連れて見に行けるような雰囲気作りをして欲しいと思う」




WRC トヨタ セリカ GT-Four ST165(1990)
トヨタ初の4WDラリーカーとしてWRCを席巻。1990年にC.サインツが日本メーカーとして初のドライバーズタイトルを獲得した。

セリカST165 ドライバー:B.ワルデガルド

「私にとっては5回目となるグッドウッドであるが、トヨタモータースポーツ50周年という節目の年に、1990年にサファリラリーで優勝したセリカをドライブ出来たことは大変嬉しく、走行しながら、その頃のあらゆることを思い出した。来年もまた、トヨタから参加出来ることを願っている」




WRC トヨタ セリカ GT-Four ST185(1993)
1992年、ST165に代わり登場したST185は、1993年、念願のドライバーズタイトルを獲得。この年トヨタはドライバーズ/マニュファクチャラーズのダブルタイトルを獲得した。また、1995年には藤本吉郎がST185を駆り、日本人として初めてサファリラリーでの勝利を挙げた。

セリカST185 ドライバー:C.サインツ

「スケジュールの都合で土曜日の半日しかグッドウッドにいられず、とても忙しい一日であったが、懐かしいドライバー達に会うことが出来、大変嬉しかった。他のいかなる場所でも、これだけモータースポーツの歴史を一堂に集めたイベントは見られないだろう。イギリスのモータースポーツファンの熱意には驚かされる。共に戦った“トヨタ セリカGT-FOUR”でヒルクライムコースを走るのは楽しい経験だった」


セリカST185 ドライバー:藤本吉郎

「世界一のモータースポーツの祭典とは聞き知っていたが、それを今回身をもって実感した。いろいろなカテゴリーの時代を超えた車が集合している様は、自動車の文化が根付いていることの証だと感じた。こうした中で、ラリーストとして走行出来たことは感慨深い。また、B.ワルデガルドなど、大先輩に接することが出来たことも、大変嬉しかった」




TOYOTA TF106 (2006)
2005年快進撃を見せたトヨタF1カーの正常進化型。第3戦オーストラリアGPでR.シューマッハーが3位表彰台を獲得した。

TF106 ドライバー:R.シューマッハー

「私にとっては2度目のグッドウッドフェスティバルであるが、トヨタ・モータースポーツのアニバーサリーイヤーにあたる今年、このように大勢のファンの声援を受けながら走るのは、本当に素晴らしいことだと実感した」


TF106 & TS020 ドライバー:フランク・モンタニー

「グッドウッドに来るたび、熱心なモータースポーツファンの多さに圧倒される。今回も例外ではないが、個人的には、F1カーに加えて、TS020に乗ることが出来たのは大変素晴らしい体験であった。この車の運転は難しかったが、昨年ルマン24時間レースで戦った思い出が蘇ってきた」




※ご参考:セントラル・モニュメント展示車両
セントラル・モニュメント上
WRC トヨタ セリカ GT-FOUR ST165 (1991)
SWC トヨタTS010 (1993)
ルマン24時間レース トヨタTS020 GT-One (1999)
CART チャンプカー トヨタ・ローラ (2002)
F1 トヨタTF106 (2006)
セントラル・モニュメント周辺展示
豪州一周ラリー トヨペット・クラウン (1957)
トヨタ2000GT スピードトライアル出場車 (1966)
トヨタ7ターボ (1970)
WRC トヨタ セリカ ツインカムターボ TA64 (1984)
IMSA トヨタ・イーグル マークIII (1993)
WRC トヨタ セリカ GT-FOUR ST185 (1995)

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