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TDP(トヨタ・ヤング・ドライバーズ・プログラム)レポート 第6号

F3ユーロシリーズ第3戦
小林可夢偉は接触と赤旗中断に阻まれ無念の9位


F3ユーロシリーズ


第3戦:
 TDPの支援を受け、小林可夢偉が参戦しているF3ユーロシリーズの第3戦がドイツのノリスリンクで6月22日(金)から24日(日)にかけて開催された。
 前大会で2戦連続3位表彰台と波に乗る小林可夢偉は、22日(金)、予選に先立って行われた公式練習でも好調。チームメイトに終盤逆転を許したものの2番手タイムをマーク。その後行われた第1レースのグリッドを決める予選も3番手の好位置を確保した。
 23日(土)に行われた第1レースでは、小林可夢偉は2列目3番手から絶好のスタートを切り、1周目から首位に浮上。後続を引き離し独走状態でレースをリードしたが、レース途中で雨が降り出し、ペースダウンを余儀なくされたところで後続車に追突され、スピン。無念のピットインを余儀なくされてしまった。また、その直後に更に強くなった降雨のためにレースは赤旗中断となり、再開されたレースでの順位挽回は成らず、悔しい9位フィニッシュとなった。
 24日(日)の第2レースは、第1レースの結果から、小林可夢偉は9番手グリッドスタート。再び好スタートから果敢な追い上げで2位まで浮上、執拗に首位争いを展開、初優勝を狙ったが、7周目にコントロールを失った他車に接触され、リタイアとなってしまった。
 次戦第4戦は6月29日(金)から7月1日(日)にかけて、F1フランスGPの前座レースとして、フランスのマニクール・サーキットで開催される。


ドライバー 車番 第3戦 第3戦終了時のポイントランキング
第1レース 第2レース
グリッド 決勝 グリッド 決勝
小林可夢偉(ASMフォーミュラ3) 1 3番手 9位 9番手 リタイア 7位(10ポイント)



フォーミュラ・ルノー2.0


イタリアシリーズ 第3戦:
 6月15日(金)と16日(土)の両日、ベルギーのスパ・フランコルシャン・サーキットでフォーミュラ・ルノー2.0イタリアシリーズの第3戦が行われた。
 同シリーズにはTDPの支援を受けH.ワルドシュミット、M.プロウマン、A.カルダレッリの3名が参戦している。H.ワルドシュミットはこれまでに2勝を挙げ、ポイントランキングでトップ。また、開幕戦で表彰台に上り、コンスタントな成績を続けるM.プロウマンが2位で続いている。
 15日(金)の午後に行われた予選では、H.ワルドシュミットがポールポジションを獲得。A.カルダレッリが6番手につけたが、M.プロウマンは多発する赤旗中断の中で、クリアラップを取れず、11番手グリッドとなった。
 予選に続いて行われた第1レースでは、ポールポジションからスタートしたH.ワルドシュミットだったが、リアホイールが緩むというトラブルに見舞われ、わずか3周でレースを終えることとなってしまった。一方、11番手とやや後方からのスタートを切ったM.プロウマンは、素晴らしい追い上げで4位でチェッカー。レース後に、トップでチェッカーを受けたドライバーがペナルティで順位を落としたため、今季2度目となる3位フィニッシュとなった。A.カルダレッリは6番手と好位置からのスタートを切ったが、1コーナー直後の混乱に巻き込まれ後退。14位に終わった。
 16日(土)の第2レースは、スタート直前に激しい降雨に見舞われたが、フォーメーションラップ中に雨は止み、全車スリックタイヤでレースに臨むこととなった。このため、スタート直後の第1コーナーは大混乱となり、6番手スタートのH.ワルドシュミットと7番手スタートのM.プロウマンが接触。M.プロウマンはスピンを喫し、フロントウィングにダメージを受けて32位まで後退してしまった。しかし、後方から、再び激しい追い上げを見せたM.プロウマンは、11位までポジションを戻してフィニッシュ。H.ワルドシュミットは4位につけていたが、後方から追突され、無念のリタイアに終わった。一方、ルーキーのA.カルダレッリは、前戦の不運を振り払うような好走を見せ、2位フィニッシュ。初の表彰台を獲得した。


ドライバー 車番 イタリアシリーズ第3戦 第3戦終了時のポイントランキング
第1レース 第2レース
グリッド 決勝 グリッド 決勝
H.ワルドシュミット(プレマ・パワーチーム) 25 1番手 リタイア 6番手 リタイア 1位(128ポイント)
M.プロウマン(プレマ・パワーチーム) 24 11番手 3位 7番手 11位 2位(108ポイント)
A.カルダレッリ(プレマ・パワーチーム) 23 6番手 14位 8番手 2位 9位(74ポイント)



フォーミュラチャレンジ・ジャパン


第7,8戦:
 フォーミュラ・チャレンジ・ジャパン(FCJ)第4ラウンド(第7,8戦)が6月16日(土)と17日(日)の両日、静岡県の富士スピードウェイで開催された。
 16日(土)に行われた予選では、TDPの支援を受けて同シリーズに参戦している井口卓人が第7戦の予選で2番手の好タイムをマーク。しかし、この予選セッション中にサスペンショントラブルに見舞われ、第8戦の予選には出走出来ず、最後尾グリッドから決勝に臨むこととなった。同じくTDPの支援を受け参戦している松井孝允は第7戦19番手、第8戦21番手につけた。
 16日(土)午後4時に第7戦決勝レースがスタート。最前列2番手グリッドの井口卓人は好スタートで首位に立つと、その後も速さを見せ後続を引き離し、今季初優勝を飾った。松井孝允は3つポジションを上げ16位でフィニッシュした。
 17日(日)午後2時半から行われた第8戦決勝では、コース幅の広い富士スピードウェイならではの、サイド・バイ・サイドの激しいバトルが展開。最後尾スタートの井口卓人は凄まじい追い上げで上位へ浮上。レース終盤は観客の目を釘付けにする激しい8番手争いのバトルを繰り広げたが、最終的には10位でチェッカーを受けた。松井孝允は24位に終わった。


ドライバー 車番 第7戦 第8戦 第8戦終了時のポイントランキング
グリッド 決勝 グリッド 決勝
井口卓人(TDP) 21 2番手 1位 27番手 10位 3位(81ポイント)
松井孝允(TDP) 20 19番手 16位 21番手 24位 21位(3ポイント)



※TDPレポートは原則として、GP2及びF3ユーロシリーズの開催スケジュールに対応して発行する予定です。

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