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TDP(トヨタ・ヤング・ドライバーズ・プログラム)レポート 【4月14日号】

GP2アジアシリーズ最終戦ドバイ
小林可夢偉はシリーズランキング6位


GP2アジアシリーズ


 今季から新たに全5大会で戦われたGP2アジアシリーズの最終大会がUAE(アラブ首長国連邦)・ドバイのドバイ・オートドローモで開催された。
 第3大会マレーシアの第2レースで初優勝、第4大会バーレーンでも3位と優勝という記録を残し、3戦連続で表彰台を獲得して いる小林可夢偉は、更なる好成績とポイントランキング上位獲得を目指し、ドバイへと臨んだ。
 4月11日(金)に予選に先立って行われた公式練習では、小林は3番手タイムをマーク。予選でも2列目3番手の好グリッドを 獲得した。
 続いて第1レース決勝が行われたが、3番手グリッドの小林はスタート時に痛恨のエンジンストール。大きく順位を落とすこととなってしまった。そこから激 しい追い上げを開始した小林だったが、チェッカーを目前にした32周目、サスペンションを破損しクラッシュ。レースを終えた(完走扱い20位)。
 翌12日(土)に行われた第2レースでは、小林は21番手という後方グリッドからスタートを切り、ファステストラップを叩き 出す激走を見せたが、追い越しの難しいコースで、上位進出はならず、15位でチェッカーを受けた(レース後他車の失格により14位)。
 小林にとっては無念の結果に終わったドバイ大会であったが、シーズンはランキング6位で終えることとなった。
 GP2アジアシリーズはこれで閉幕となったが、わずか2週間のインターバルを経て4月26日(土)と27日(日)の両日、スペイン・バルセロナで、 2008年のGP2シリーズが開幕する。小林は新型車両で戦われるこのシリーズにも続いて参戦し、シリーズチャンピオンを目指す。



ドライバー 車番 第5大会 シリーズ最終ポイントランキング
第1レース 第2レース
グリッド 決勝 グリッド 決勝
小林可夢偉(DAMS) 10 3番手 20位 21番手 14位 6位(22ポイント)



F3ユーロシリーズ


 2008年のF3ユーロシリーズがドイツのホッケンハイムリンクで開幕した。今季のF3ユーロシリーズには、昨年の全日本F3を制したTDPドライバー大嶋和也と、昨年TDPドライバーとしてフォーミュラ・ルノー2.0イタリアとユーロシリーズに参戦したヘンキ・ワルドシュミットが参戦している。
 4月11日(金)公式練習が行われ、ワルドシュミットが14番手、大嶋が17番手のタイムをマーク。その後予選が行われる予定であったが、激しい雨のために予選は翌日へと延期されることとなった。
 12日(土)の午前中行われた予選では、ワルドシュミットが13番手、大嶋は20番手グリッドを確保した。
 続いて行われた第1レースでは、ワルドシュミットはスタート直後にエンジンストールした前走車を避けきれず接触。0周リタイアに終わった。大嶋は1周目の第3コーナーで他車と接触。左フロントのサスペンションにダメージを負ってしまった。大嶋はその後も走行を続けたものの、5周目にはついにサスペンションが破損。戦線離脱を余儀なくされた。
 13日(日)に行われた第2レースには、大嶋26番手、ワルドシュミット27番手グリッドから臨んだ。ワルドシュミットは再びスタート直後の多重接触に巻き込まれ、0周リタイア。大嶋は後方グリッドから粘り強く40分/24周のレースを戦い、20位までポジションを上げて、F3ユーロシリーズ初完走を果たした。



ドライバー 車番 第1大会 第1大会終了時のポイントランキング
第1レース 第2レース
グリッド 決勝 グリッド 決勝
大嶋和也(マノー・モータースポーツ) 29 20番手 リタイア 26番手 20位
ヘンキ・ワルドシュミット(SGフォーミュラ) 20 13番手 リタイア 27番手 リタイア



SUPER GT


 4月12日(土)、13日(日)の両日、SUPER GTの第2戦が岡山県の岡山国際サーキットで開催された。
 ECLIPSE ADVAN SC430 25号車で今季よりGT500クラスを戦う石浦宏明は、レース後半のドライブを担当。特別性能調整のために今大会から課された40kgのウェイトと、タイヤのマッチングに苦しみながらのレースとなったが、小雨が降ったり止んだりする難しいコンディション、そして狭く、追い抜きの困難な岡山国際サーキットにおいて、他のベテランドライバーと遜色ない走りを披露。貴重な経験を積みながら、波乱のレースを走り抜き、11位で完走を果たした。  GT300クラスには、TDPの若手コンビ平手晃平/国本京佑組がライトニング マックィーン apr MR-S 95号車で出場。やはりタイヤに苦しみ、予選15番手からのスタートとなった。スタートドライバーを担当した平手は、一度コースアウトを喫したものの、その後は落ち着いた走りで健闘。ぎりぎりまでピットインを遅らせる作戦で一時は3位を走行、国本にバトンを譲った。
 国本もスピンや接触の多発したレースを着実に走り切り、25号車は12位でチェッカーを受けた。


11位でフィニッシュした石浦宏明の
ELIPSE ADVAN SC430 25号車
難コンディションのレースで12位完走を果たした平手晃平/
国本京佑組のライトニング マックィーン apr MR-S 95号車

ドライバー 車番 第2戦 第2戦終了時のポイントランキング(有効ポイント)
グリッド 決勝
石浦宏明(トヨタ・チーム・ツチヤ)
※GT500クラス
25 16番手 11位 -
平手晃平/国本京佑(apr)
※GT300クラス
95 15番手 12位 -

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