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TDP(トヨタ・ヤング・ドライバーズ・プログラム)レポート 【5月12日号】

フォーミュラ・ニッポン第2戦で平手晃平が2位表彰台獲得!


F1世界選手権


 F1世界選手権第5戦トルコGPが5月9日(金)から11日(日)に渡り、トルコのイスタンブール・パーク・サーキットで開催された。
 開幕から4戦連続完走、そして前戦スペインGPでは今季2度目のポイントを獲得したTDPドライバー中嶋一貴(AT&Tウィリアムズ)は、連続完走記録の更新と更なるポイント獲得を目指し、トルコの難コースに挑んだ。

 9日(金)に行われた公式練習では、中嶋は第1セッション6番手、第2セッション8番手と好位置につけ、目標の予選第3セッション進出を狙ったが、10日(土)の予選では、第1セッションで惜しくも敗退。16番手グリッドから決勝へ臨むこととなった。

 11日(日)午後3時から行われた決勝では、中嶋はスタート直後の第1コーナーで後続車に追突されてしまった。ピットへは戻ったが、車体に大きなダメージを負い、そのままリタイア。開幕から5戦連続の完走はならなかった。



ドライバー 車番 第5戦 第5戦終了時のポイントランキング
予選 決勝
中嶋一貴(AT&Tウィリアムズ) 8 16番手 リタイア 11位(5ポイント)



GP2シリーズ


 GP2シリーズの第2大会が5月9日(金)から11日(日)に渡って、F1第5戦トルコGPの併催としてトルコのイスタンブール・パーク・サーキットで行われた。今季GP2シリーズにはTDPドライバー小林可夢偉が参戦しており、小林は開幕大会の第2レースで見事日本人として初優勝。その勢いを駆って第2大会へと臨んだ。

 第1レースのグリッドを決定する予選は9日(金)に行われた。小林は午前中の公式練習では10番手タイムをマークしていたが、午後の予選では、走行を開始してまもなくスピンを喫し、僅か6周で予選アタックを終えることとなり、22番手グリッドで第1レースに臨むこととなった。

 10日(土)に行われた第1レースでは、小林はスタート直後の第1コーナーで他車と接触。フロントサスペンションを破損し、1周でレースを終えることとなってしまった。
 11日(日)の第2レースは、小林は25番手の後方グリッドからのスタートとなったが、素晴らしい追い上げを見せ、ポイント獲得には届かなかったものの、9位フィニッシュを果たした。



ドライバー 車番 第2大会 第2大会終了時のポイントランキング
第1レース 第2レース
グリッド 決勝 グリッド 決勝
小林可夢偉(DAMS) 10 22番手 リタイア 25番手 9位 8位(8ポイント)



Formula Nippon


 5月10日(土)、11日(日)の両日、フォーミュラ・ニッポンの第2戦が三重県の鈴鹿サーキットで開催された。今季のフォーミュラ・ニッポンにはTDPドライバーの平手晃平(TP Checker IMPUL)と石浦宏明(Team LeMans)が参戦している。

 10日(土)、あいにくの雨模様の中、ノックアウト方式の予選が行われた。水煙が舞い上がる程のウェットコンディションの中、5台が脱落する第1セッションで、石浦が11番手、平手は13番手につけ、共に第2セッションに進出した。上位8台が通過となる第2セッションでは、平手は5番手タイムを叩き出したが、石浦は11番手タイムとなり、最終第3セッション進出はならなかった。第3セッションでは、平手が4番手の好タイムをマークし、2戦連続の2列目4番手グリッドを獲得した。

 11日(日)は好天に恵まれ、ドライコンディションで250kmの決勝レースが行われた。4番手グリッドの平手は好スタートで1周目に3位に浮上。20周目にセーフティカーが導入され、上位勢がピットインした後の再スタートでは2位にポジションを上げた。後半戦は、3位のアンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM'S)からの猛追を受けたが、これをしのぎ切り、見事2位でチェッカー。フォーミュラ・ニッポン参戦2戦目にして表彰台獲得を果たした。
 一方、11番手スタートの石浦は、序盤戦9位までポジションを上げたが、ノーピット作戦でペースの遅い他車に阻まれそれ以上の上位進出は叶わなかった。また、先頭を切って18周目にピットインを行った直後にセーフティカー導入となる不運にも見舞われ、13位でレースを終えた。



2位初表彰台を獲得した平手晃平
13位で完走を果たした石浦宏明

ドライバー 車番 第2戦 第2戦終了時のポイントランキング
グリッド 決勝
平手晃平(TP Checker IMPUL) 20 4番手 2位 2位(12ポイント)
石浦宏明(Team LeMans) 8 11番手 13位 11位(4ポイント)



全日本F3選手権


 5月10日(土)と11日(日)の両日、三重県の鈴鹿サーキットで、全日本F3選手権第3大会(第5,6戦)が開催された。
 同シリーズにはTDPドライバーとして、井口卓人(ペトロナスチームトムス)、国本京佑(ペトロナスチームトムス)、ケイ・コッツォリーノ(ナウモータースポーツ)の3名が全日本F3選手権クラスに、山内英輝(トムススピリット)がナショナルクラスに参戦。井口は開幕から3連勝。第4戦では国本が初優勝を果たし、ナショナルクラスでは山内が1勝を挙げている。

 10日(土)雨の中で予選が行われ、ベストタイムで第6戦グリッド、セカンドベストタイムで第5戦グリッドが決定された。第5戦は井口が2番手、国本が3番手、コッツォリーノが5番手グリッドを確保。第6戦は井口が3番手、コッツォリーノが4番手、国本が5番手につけた。ナショナルクラスでは、第5戦、第6戦共に山内がポールポジションを獲得した。

 続いて行われた第5戦の決勝も、雨の中、ウェットコンディションでの戦いとなった。井口、国本は2位、3位でスタートを切ったが、直後に井口がコースオフ。国本は2位のポジションを守り、そのままフィニッシュ。コッツォリーノは6位、井口は8位に終わった。
 ナショナルクラスの山内は、スタートでライバルの先行を許し、2位で序盤戦に突入したが、5周目にポジションを奪い返すとその後は後続を引き離し、トップでチェッカー。今季2勝目を挙げた。

3位に入り今季3度目の表彰台を獲得したケイ・コッツォリーノ(右)

 11日(日)の第6戦決勝は、前日とはうってかわって好天に恵まれ、ドライコンディションで行われた。井口は3番手グリッドからスタートで首位に立ったが、フライングスタートのためドライブスルーペナルティを課されてしまった。また、井口はペナルティのピットレーン通過時にも速度違反を犯し、再度ピットでの10秒ストップペナルティを受け、大きな後退を余儀なくされた。 4番手スタートのコッツォリーノは、井口の後退により3位に浮上、その後後続との激しい3位争いを展開したが、終盤には引き離し、3位でフィニッシュ。今季3度目の表彰台を獲得した。5番手スタートの国本は、1周目にクラッチトラブルに見舞われ、リタイアとなった。 ナショナルクラスでは、山内が再びスタートで首位を譲ったものの、すぐに首位に立ち、2戦連続のポール・トゥ・ウィンを果たした。


全日本選手権クラス


ドライバー 車番 第5戦 第6戦 第6戦終了時のポイントランキング
グリッド 決勝 グリッド 決勝
井口卓人(PETRONAS TEAM TOM'S) 37 2番手 8位 3番手 8位 1位(88ポイント)
K.コッツォリーノ(Now Motorsport) 33 5番手 6位 4番手 3位 3位(63ポイント)
国本京佑(PETRONAS TEAM TOM'S) 36 3番手 2位 5番手 リタイア 4位(61ポイント)

ナショナルクラス


ドライバー 車番 第5戦 第6戦 第6戦終了時のポイントランキング
グリッド 決勝 グリッド 決勝
山内英輝(トムススピリット) 38 1番手 1位 1番手 1位 1位(39ポイント)



フォーミュラチャレンジ・ジャパン


 フォーミュラ・チャレンジ・ジャパン(FCJ)第2大会(第3、4戦)が5月10日(土)と11日(日)の両日、三重県の鈴鹿サーキットで開催された。
 FCJにはTDPドライバーの国本雄資と中山雄一、蒲生尚弥の3名が参戦している。

 10日(土)雨の中で午前9時15分から第3戦の予選が行われ、第2戦で優勝を果たしている国本が6番手、中山が16番手、蒲生は23番手グリッドを確保。続いて行われた第4戦の予選では、国本が3番手、蒲生が16番手、中山が18番手となった。
 午後1時44分、降り続く雨の中で第3戦の決勝レースがスタート。車両が巻き上げる水煙で視界が悪く、コースアウトが続出する波乱のレースとなったが、6番手グリッドの国本は好スタートで3番手に浮上すると、そのポジションを守ってチェッカー。中山は16番手グリッドから大きくポジションを上げ8位、蒲生も13位でフィニッシュし、10台がリタイアする波乱のレースで、3台共に完走を果たした。

第3戦、第4戦で連続3位表彰台を獲得した国本雄資

 11日(日)第4戦決勝のスタートが切られた午前10時40分の時点では、雨は止んでいたが、前夜までの雨で路面はまだ完全には乾いていないという難しいコンディション。全車スリックタイヤでレースに臨んだ。3番手スタートの国本は序盤5位までポジションを落としたが、接近戦の中で前走車を攻め続け、最終的には3位に入り、開幕から4戦連続の表彰台を獲得した。また、 16番手スタートの蒲生が素晴らしい走りを見せ、7位でフィニッシュ。中山は13位でチェッカーを受けた。


ドライバー 車番 第3戦 第4戦 第4戦終了時のポイントランキング
グリッド 決勝 グリッド 決勝
国本雄資(TDP) 8 6番手 3位 3番手 3位 1位(61ポイント)
中山雄一(TDP) 22 16番手 8位 18番手 13位 9位(14ポイント)
蒲生尚哉(TDP) 5 23番手 13位 16番手 7位 15位(4ポイント)

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