F3ユーロシリーズの第9大会が10月3日(金)から5日(日)にかけて、フランス・ルマンのブガッティ・サーキットで開催された。今季の同シリーズには、TDPドライバーの大嶋和也(マノー・モータースポーツ)とヘンキ・ワルドシュミット(SGフォーミュラ)が参戦。大嶋は、前大会バルセロナの第2レースで見事初優勝を飾っている。
ルマン・ブガッティ・サーキットは、大嶋にとっては初挑戦となるが、2日(木)から行われたプラクティスセッションでコース習熟とセットアップを進め、3日(金)予選を前に行われたプラクティス3では終始トップ6に入るスピードを見せた。しかし、予選ではコースオフ車両によるイエローフラッグでタイムアップのチャンスを失い、22番手タイム。予選後、イエロー区間でセクターベストタイムを出したとして、5グリッド降格処分を受け、25番手スタートとなった。 一方、フォーミュラ・ルノー2.0でブガッティ・サーキットの走行経験を持つワルドシュミットは、その経験を活かし、プラクティス1で上位タイムをマークしたが、プラクティス2ではマシントラブルに見舞われ出走できず。予選では大嶋同様にイエローフラッグの影響でタイムアップを果たせず、18番手。グリッドは他車の降格もあり、15番手となった。
4日(土)1周4.180kmのコースを27周して行われる決勝第1レースがスタート。25番手と後方グリッドからのスタートを強いられた大嶋は、スターティンググリッドが最終コーナーの中程という不利もあり、スタートでのポジションアップを果たせず、22位でチェッカー。レース後他車のペナルティ降格により、21位となった。 15番手からスタートを切ったワルドシュミットは、1周目に他車からの追突を受け、コースオフ。ポジションを落とし、21位でチェッカー。他車の降格により20位となった。
5日(日)の第2レースは、スタート直後に雨が降り出し、クラッシュが発生。レースは赤旗中断となった。 21番手からスタートを切った大嶋は、滑る路面で巧みなコントロールを見せ、大きくポジションをアップ。コントロールラインではトップ10まで浮上して見せたが、レース再開時のグリッドは赤旗掲示時の順位に戻されることとなり、約20分間の中断後、大嶋は16番手で再スタートを切った。セーフティカー先導でレースは再開されたものの、時間制限のために短縮され、11周で終了。しかし、大嶋は短いレースながら4台を抜く快走を見せ、12位でフィニッシュした。 ワルドシュミットはグリッド上でエンジンが始動せず、リタイアに終わった。 |