ヤルノ・トゥルーリ選手が、体調不良の為に残念ながら欠席となってしまったが、シンガポールグランプリでは、ティモ・グロック選手が2位を獲得したこともあり、会場は週末の日本グランプリを心待ちにする約500名のファンの熱気で包まれた。
　座席整理券は午前11時の配布と同時に無くなり、午後6時半の開始時間には、多くの立ち見のファンの人垣ができ、ドライバーの登場を待っていた。

　グロック選手、小林選手、山科トヨタF1チーム代表が姿を現すと、一気に凱旋ムードに包まれ、さらにMCを勤めたF1の解説でもおなじみのモータースポーツジャーナリスト川井一仁氏のプロフェッショナルかつ深い話が華を添えた。

　ファンからの質問や、ドライバーやレースの裏側を惜しげもなく話す山科チーム代表の貴重なトークに時間もどんどん押していき、またプレゼント抽選会にも心を躍らせつつと、ファンにはたまらない充実した「時」が過ぎて行った。

　最後に、訪れた多くのファンからの応援メッセージを書き込んだフラッグがチームへプレゼントされると、ドライバーを含む会場全員がフラッグと共に写真に納まり、このフラッグを悲願の母国グランプリ制覇の願いを込め、鈴鹿のパドックに飾ることを山科チーム代表が約束し、イベントは無事終了した。