展示ブースにはトヨタTS010、トヨタ7などの名車が並んだ
イギリス南部のグッドウッド・チチェスターで、恒例の「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード」が7月3日(金)から5日(日)の日程で開催されている。 今年17回目を迎えるこのイベントは、チャールズ・マーチ卿が自らの広大な屋敷を開放して行われる世界最大級のヒストリック・モータースポーツイベント。世界中から、モータリゼーション、モータースポーツの歴史を形作ってきた名車や名ドライバーが集結する「スピードの祭典」である。 トヨタは2002年より同イベントに参加。以来、毎年トヨタ・モータースポーツの血統を繋いできた様々な車両で出場してきた。今年は、昨年型のトヨタF1カー“TF108”、ニュルブルクリンク24時間レースに参戦したLexus LF-AとLexus IS F、NASCARスプリント・カップ・シリーズの“トヨタ カムリ”などがデモンストレーション走行を行った。 “TF108”は、昨年ハンガリーGPで2位表彰台を獲得したパナソニック・トヨタ・レーシングのティモ・グロックが駆り、ヒルクライムコースでトヨタF1カーの勇姿と共にその快音を響かせた。 開発プログラムの一貫としてニュルブルクリンク24時間レースに参戦したLexus LF-Aは、イギリスでは初のお目見え。やはり同じレースに参戦したLexus IS Fとの2台を、トヨタ コスタリカ販売代理店社長であり、ニュルブルクリンク24時間レースでLexus LF-Aのドライバーを務めた、ハビエル・キロスがドライブ。イギリスのファンの前で初走行を披露した。 NASCARスプリント・カップ・シリーズで活躍している“トヨタ カムリ”は、NASCARキャンピング・ワールド・トラック・シリーズで2004年以来“トヨタ タンドラ”を駆り、今季もランキング上位争いを繰り広げているマイク・スキナーがステアリングを握り、アメリカンV8レーシングカーの迫力ある走りを再現。 フォレストラリーステージでは、WRCで活躍したトヨタセリカやカローラWRCが、往事を偲ばせる走りを見せた。 また、TDPドライバーとして初めてのフルタイムF1レギュラードライバーとなった中嶋一貴も、ウィリアムズF1チームのドライバーとしてウィリアムズのF1カーをドライブ。同イベントには3度目の出場となる中嶋だが、今回初めてF1のレギュラードライバーとして出場。ウィリアムズF1チーム40周年記念出場の一翼を担った。 トヨタブースでは、耐久レースで活躍したトヨタTS010やトヨタ7などの名車の他、iQ Gazooなども展示。テクノロジーパビリオンでは、トヨタ プリウスとトヨタ iQのカットモデル、Lexus LF-Aのグラスオブジェなども置かれ、注目を集めていた。 例年15万人以上もの観客が集まる同イベントであるが、今年もその例に漏れず、老若男女、非常に多くのモータースポーツファンが、平日の金曜日から週末にかけて会場に集い、モータースポーツの歴史とその魅力を満喫していた。
|