5月16日(土)と17日(日)の両日、鈴鹿サーキットで全日本F3選手権の第3大会(第5戦、第6戦)が開催された。 今季の全日本F3には、シリーズ2年目となる井口卓人(PETRONAS TEAM TOM'S)と、今季F3へとステップアップを果たした国本雄資(PETRONAS TEAM TOM'S)の2名がTDPドライバーとしてCクラスに参戦。4戦を終え、井口が3勝を挙げてランキングトップ、国本も優勝こそ無いものの3回表彰台に上り、ランキング2位につけている。
16日(土)午前10時40分からウェットコンディションで第5戦の予選が行われ、井口は総合4位(クラス3位)、国本が総合5位(クラス4位)につけた。 10分間のインターバルを経て行われた第6戦予選は、雨脚が若干弱まり、各車タイムアップを果たす中で、国本が好走を見せ、2戦ぶり2回目のポールポジションを獲得。井口も3番手につけた。
同日午後4時から開始された第1戦決勝レース(12周)もウェットコンディションでスタート。好スタートを切った7番手のケイ・コッツォリーノ(TODA RACING)にかわされた井口と国本だったが、井口は総合ポールポジションのアレキサンドレ・インペラトーリ(ACHIEVEMENT by KCMG)をかわすと、6周目の130Rでコッツォリーノもパス。首位を行くチームメイトのマーカス・エリクソン(PETRONAS TEAM TOM'S)を追った。 国本はスタート直後の1コーナーで行き場を失い、7位に後退。しかし、素晴らしい追い上げで8周目には井口に続く3位に浮上した。 その後、井口は好ペースで首位のエリクソンを追い上げ、一時は6秒以上あった差を1秒以内にまで詰めたが、逆転は叶わず。2位でフィニッシュ。国本も、ファステストラップをマークする速さを見せ、3位でチェッカーを受けた。
17日(日)は朝から曇り空に覆われ、スタート直前にも若干の降雨があったが、まもなく雨は止み、全車スリックタイヤで、午後12時48分に第6戦の決勝(17周)がスタートした。 ポールポジションの国本、3番手グリッドの井口共に順当なスタートを切り、2番手のエリクソンと共にトムスの3台が後続を引き離す展開となった。3台は1秒以内の差で首位争いを繰り広げ、井口も何度もエリクソンに迫ったが、順位の変動はなく、そのままチェッカー。国本が全日本F3初優勝を飾った。井口は3位に入り、ランキング首位の座は守った。
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