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TDP(トヨタ・ヤング・ドライバーズ・プログラム)レポート 【5月18日号】


フォーミュラ・ニッポン第2戦で平手晃平が4位
全日本F3第6戦で国本雄資が初優勝!


Formula Nippon


 5月16日(土)、17日(日)の両日、フォーミュラ・ニッポン第2戦が三重県の鈴鹿サーキットで開催された。
 今季のフォーミュラ・ニッポンには、4名のTDPドライバーが参戦中。シリーズ2年目となる平手晃平(ahead TEAM IMPUL)は開幕戦で3位表彰台を獲得。同じく2年目の石浦宏明(Team LeMans)と、今季からフォーミュラ・ニッポンにステップアップを果たした大嶋和也(PETRONAS TEAM TOM'S)、国本京佑(Team LeMans)の更なる活躍にも期待がかかった。

 16日(土)午後1時45分からノックアウト方式の予選が、強い雨の下ヘビーウェットコンディションで行われた。
 ルーキーの大嶋、国本にとってはフォーミュラ・ニッポンで初の鈴鹿となるが、大嶋はアタック開始1周目の最終コーナーでコースアウト。ノータイムに終わり、最後尾13番手からのスタートとなった。国本もタイムを伸ばすことが出来ず、Q1敗退の12番手。石浦は10番手でなんとかQ2進出を果たしたが、駆動系のトラブルに見舞われ、Q3進出はならず、10番手グリッド。一方、平手はQ1で6番手、最も雨量の多かったQ2で2番手タイムをマークし、開幕戦に続き最終Q3へ進出。Q3では、日本人ドライバー最上位となる2列目4番手グリッドを確保した。

 17日(日)朝のフリー走行は曇り空の下、ドライコンディションで行われたが、スリックタイヤでコースインした決勝前のウォームアップ走行中に雨が降り始め、全車レインタイヤへと交換。決勝レースもウェットで行われることとなった。
 4番手グリッドの平手はスタートで一つポジションを落とし、その後、4周目の1コーナーでオーバーラン。松田次生(LAWSON TEAM IMPUL)にかわされ6位へと後退したが、その松田が7周目にコースオフを喫したことで5位へ復帰。前を行く塚越広大(HFDP RACING)をテール・トゥ・ノーズで追い上げたが、パスするまでには至らず。しかし、平手は最後までピットを遅らせ、31周目には暫定トップに。34周目にピットインした平手は、給油のみでタイヤを交換せず、ピットの迅速な作業にも助けられ、塚越の前の4位でコースへ復帰。
 その後、平手は塚越の追撃を受けたものの、これを退け、日本人ドライバー最上位となる4位でチェッカーを受けた。
 12番手スタートの国本は、途中他車から追突されるアクシデントもあったが、今レース唯一のノーピット作戦で着実に走行を続け、終盤にはポイント圏の8位まで浮上。しかし、41周目に惜しくも燃料切れに見舞われ、レースを終えた(9位完走扱い)。
 10番手スタートの石浦は、6周目にリアタイヤブローに見舞われ、急遽ピットイン。その後もペースが上がらないままの周回を余儀なくされたが、最後に国本が燃料切れでストップしたため、8位でフィニッシュ。今季初ポイント獲得を果たした。
 大嶋は最後尾スタートながら、トップグループと変わらないペースで追い上げ、7周目には8位まで浮上。一時8秒以上あった前走車との差を3秒近くまで詰めたが、20周目の1コーナーでスピン、コースオフし、無念のリタイアとなった。


難コンディションの第2戦で4位フィニッシュを果たした平手晃平(#20)

ドライバー 車番 第2戦 第2戦終了後のポイントランキング
グリッド 決勝
平手晃平(ahead TEAM IMPUL) 20 4番手 4位 3位(12ポイント)
石浦宏明(Team LeMans) 8 10番手 8位 11位(1ポイント)
国本京佑(Team LeMans) 7 12番手 9位 -
大嶋和也(PETRONAS TEAM TOM'S) 37 13番手 リタイア 9位(2ポイント)



全日本F3選手権


 5月16日(土)と17日(日)の両日、鈴鹿サーキットで全日本F3選手権の第3大会(第5戦、第6戦)が開催された。
 今季の全日本F3には、シリーズ2年目となる井口卓人(PETRONAS TEAM TOM'S)と、今季F3へとステップアップを果たした国本雄資(PETRONAS TEAM TOM'S)の2名がTDPドライバーとしてCクラスに参戦。4戦を終え、井口が3勝を挙げてランキングトップ、国本も優勝こそ無いものの3回表彰台に上り、ランキング2位につけている。

 16日(土)午前10時40分からウェットコンディションで第5戦の予選が行われ、井口は総合4位(クラス3位)、国本が総合5位(クラス4位)につけた。
 10分間のインターバルを経て行われた第6戦予選は、雨脚が若干弱まり、各車タイムアップを果たす中で、国本が好走を見せ、2戦ぶり2回目のポールポジションを獲得。井口も3番手につけた。

 同日午後4時から開始された第1戦決勝レース(12周)もウェットコンディションでスタート。好スタートを切った7番手のケイ・コッツォリーノ(TODA RACING)にかわされた井口と国本だったが、井口は総合ポールポジションのアレキサンドレ・インペラトーリ(ACHIEVEMENT by KCMG)をかわすと、6周目の130Rでコッツォリーノもパス。首位を行くチームメイトのマーカス・エリクソン(PETRONAS TEAM TOM'S)を追った。
 国本はスタート直後の1コーナーで行き場を失い、7位に後退。しかし、素晴らしい追い上げで8周目には井口に続く3位に浮上した。
 その後、井口は好ペースで首位のエリクソンを追い上げ、一時は6秒以上あった差を1秒以内にまで詰めたが、逆転は叶わず。2位でフィニッシュ。国本も、ファステストラップをマークする速さを見せ、3位でチェッカーを受けた。

 17日(日)は朝から曇り空に覆われ、スタート直前にも若干の降雨があったが、まもなく雨は止み、全車スリックタイヤで、午後12時48分に第6戦の決勝(17周)がスタートした。
 ポールポジションの国本、3番手グリッドの井口共に順当なスタートを切り、2番手のエリクソンと共にトムスの3台が後続を引き離す展開となった。3台は1秒以内の差で首位争いを繰り広げ、井口も何度もエリクソンに迫ったが、順位の変動はなく、そのままチェッカー。国本が全日本F3初優勝を飾った。井口は3位に入り、ランキング首位の座は守った。


第6戦をポール・トゥ・ウィンで制し
F3初優勝を飾った国本雄資(#37)
初優勝の国本雄資(中央)を祝う3位の井口卓人(右)と
2位のマーカス・エリクソン(左)

ドライバー 車番 第5戦 第6戦 第6戦終了後のポイントランキング
グリッド 決勝 グリッド 決勝
井口卓人(PETRONAS TEAM TOM'S) 36 総合4番手 2位 3番手 3位 1位(46ポイント)
国本雄資(PETRONAS TEAM TOM'S) 37 総合5番手 3位 1番手 1位 2位(40ポイント)

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