9月26日(土)と27日(日)の両日、スポーツランドSUGOで全日本F3選手権の今季最終大会となる、第8大会(第15戦、第16戦)が開催された。 今季の全日本F3には、TDPドライバーとして井口卓人(PETRONAS TEAM TOM'S)と、国本雄資(PETRONAS TEAM TOM'S)の2名がCクラスに参戦している。前大会を終えた時点で、井口がランキング首位につけているが、2位のマーカス・エリクソン(PETRONAS TEAM TOM'S)とはわずか6ポイント差。国本も井口から18ポイント差とやや離されたものの、タイトル獲得の可能性を残して最終大会へと臨んだ。
26日(土)午前11時20分から予選が行われた。第15戦の予選は、終盤他車のクラッシュによって赤旗が出され、そのままセッション終了。好タイムでトップにつけていた国本がポールポジションを獲得。井口は3番手グリッドとなった。第16戦の予選では、第15戦3番手に甘んじた井口がタイムを削ったが、タイトルを争うエリクソンには僅かに届かず、最前列2番手。国本が3番手で続く形となった。
午後4時15分に第15戦決勝レース(18周)のスタートが切られた。ポールポジションの国本がポジションを守り、エリクソン、井口が続いた。国本は、毎周エリクソンからのプッシュを受けるが、これを凌ぎきり、トップでチェッカー。今季4勝目を挙げた。井口は3位でフィニッシュ。この結果、タイトル争いは、その差がわずか2ポイントとなった井口とエリクソンに絞られ、最終第16戦で決されることとなった。
27日(日)午後12時43分に第16戦決勝レース(25周)がスタート。最前列2番手グリッドの井口は、好スタートでポールポジションのエリクソンに先行し、トップで第1コーナーへ進入。激しく攻めるエリクソンを井口が抑える展開となった。エリクソンのミスもあり一時は1秒ほど差が広がる場面もあったが、その後再び差を詰めてきたエリクソンが、21周目の第1コーナー進入で井口のインへ。井口は第2コーナーで行き場を失い、片輪をダートへ落とし、スピン。縁石に乗り上げた井口は再スタートを切ることができず、無念のリタイアとなってしまった。 井口の車両を排除するためにセーフティカーが導入され、レースは残り2周で再スタート。国本は再スタート時に前に入ったNクラス車両の処理のために、スタートダッシュをミス。ひとつポジションを落とし、3位でチェッカーを受けた。 ライバルのエリクソンが最終戦トップでフィニッシュしたため、井口のドライバーズタイトル獲得は惜しくも叶わず、井口がランキング2位、国本が3位でシリーズを終えることとなった。
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