|
||||||||||||||||||||||||||||||||
![]() 遷移の進行、つまり植物の連続的な交代にはある一定の順序があり、このことを遷移系列といいます。例えば、陸上の乾燥した裸地から出発する遷移は、裸地→地衣・コケ→一年生草草原→多年生草草原→陽性低木林→陽性高木林→陰性高木林、というパターンで進行します。遷移が進んでその場所で最終的に到達する植物の群落、つまり遷移の終着の姿が極相です。極相に至ると群落は安定し、その状態が続きます。 ![]() 人間たちは、遷移の段階をうまくコントロールして生活してきました。例えば、遷移を途中の段階で止めて、一年生草を収穫するのが田畑ですし、多年生を利用するのが牧場です。高木収穫が林業です。 また植物達にも、それぞれ好みの遷移段階がありますから、その植物を大事にしたいなら、その段階をみとめて、そこで遷移進行が止まるような処置が必要なのです。 |
||||||||||||||||||||||||||||||||
|
||||||||||||||||||||||||||||||||
![]() 性質の違う樹種を組み合わせることによって、お互いの欠点を補いあう健全な森林を育成することが出来ます。例えば、樹形の尖った針葉樹と丸い広葉樹を組み合わせて光を効率よく使う、また風景としても優れた森林の形にする、木材量が多く保て、やせ地にも比較的強い針葉樹と、土の保全に優れた広葉樹の混交でより健全な森林とする、病虫害にも多様に対応できる(一つの原因で全滅しない)、等です。 |
||||||||||||||||||||||||||||||||
|
||||||||||||||||||||||||||||||||
![]() ![]() |
||||||||||||||||||||||||||||||||
|
||||||||||||||||||||||||||||||||
![]() ![]() “湿地”と聞くと、尾瀬や釧路湿原に代表される、広大な湿原をイメージする人も多いかもしれませんが、このようにしてできた湿地の多くはとても小規模で、その大きさはせいぜい10m×10mから20m×20m程度です。 湧水による湿地は、一つ一つの湿地の寿命は長くはなく、かつては消滅と再生を繰り返していました。しかし、近年は開発などによってその数が減っています。また、新たに湿地となりうる場所も、同時に減少しています。新しい湿地の誕生が期待できない現状では、今ある湿地の保全が課題となります。 |
||||||||||||||||||||||||||||||||
|
||||||||||||||||||||||||||||||||
![]() もともと分布範囲が限られているうえに、湿地自体が次々と消滅しているため、いずれも貴重な植物ばかりです。周伊勢湾地域にしか生育していない植物の主なものとしては、シデコブシやシラタマホシクサなどがあげられ、いずれも環境庁レッドデータブックの絶滅危惧種とされています。
|
||||||||||||||||||||||||||||||||
|
||||||||||||||||||||||||||||||||
![]() 日本でも、1991年に「日本の絶滅のおそれのある野生生物」というタイトルで環境庁(現在の環境省)がレッドデータブックを作成し、2000年からはその 改訂版が順次発行されています。愛知県では、「愛知県の絶滅のおそれのある野生生物」として、植物編が2001年に、動物編が2002年に発行されています。各生物種の絶滅のおそれの程度は、次のように区分されています。
|
|
||
![]() |
![]() ![]() |
![]() |
![]() |
トップページへ |