第3話

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「もうすぐ宇都宮です」。カーナビがそう告げると、あうんの呼吸で餃子を連想する信長と秀吉。ここまで順調にクルマを進めてきた二人は、休憩もかねて地元のお店に立ち寄ることにしたのでした。テーブルに餃子が運ばれてくると、秀吉は震災後の現状をその餃子にたとえてみせました。「餃子もさぁ、こうやって皮があるからさぁ、まとまってんだろ?」「この国みたいにさぁ、つまんねぇ喧嘩ばっかりしてねぇで、ダレかが皮んなんなきゃ」静かに聞いていた信長も投げかけます。「生まれ変わる前のオレらみたいなヤツ出てこないんすかねぇ?」やや力をこめてそう言うと、かつての気性の激しさをうかがわせるように残された最後の餃子を奪いとるのでした。