第8話

images

信長と秀吉を乗せた車は石巻の街に入ります。石巻は石ノ森章太郎ゆかりの地。二人は導かれるように萬画館へと向かいます。そこには、「絆」の横断幕のもと無数のメッセージがありました。二人は時間が経つのも忘れ、しばし書き込まれた言葉に見いります。ふと、我に返るように秀吉は言いました。「なぁ、海にいってみねぇか?」海は、あの日がウソだったかのように穏やかでした。信長は尋ねます。「何するんですか?」「海にひと言いっとこうと思ってさ」秀吉にはこみ上げるものがあるようです。「ばかやろー!」秀吉は海に向かっておもむろに叫びます。「ばかやろー!」信長も叫びます。海は、変わらず穏やかでした。