第9話

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「ちょっとお茶でも飲むか」海をあとにした二人は、秀吉の言葉で喫茶店を探します。そして、復興へ向かう町中に喫茶店を見つけると迷わずクルマを止めました。あたかもにじり口のような木戸をくぐると、確かにそこは喫茶店でした。お品書きにはわずか4品。濃茶、薄茶、煎茶、焙じ茶しかありません。マスターは柔らかな表情で固い決意を語ります。「これからの時代は色んな事に手出すより、ひとつの事を突き詰めるのが大事やと思いましてなあ」「あ、お前利休だな!」皮肉にもかつて切腹を命じた秀吉が気づきます。そうです、マスターは信長、秀吉の二人に仕えた茶人、千利休のReBORNした姿だったのです。コーヒーが飲みたいとごねる秀吉を、笑いながらいなす利休。戦国の世が昔むかしになったとはいえ、譲らぬ秀吉、曲げぬ利休。相変わらずでありました。