第11話

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「すごい星だなぁ」夜の東北を北へと向かう車の中で秀吉がつぶやきます。すると、ハンドルを握る信長は空を見上げるのにちょうどよい小高い丘に車を止めました。眠り込んでいる利休を残し二人は車を降ります。見上げれば期待通りの満天の星。そして、その美しい星空のもとには陸前高田の街が広がっていました。「復興復興っていうけどさぁ、ただ戻すだけの復興じゃダメだと思うんだよなぁ」秀吉は星明かりに照らされた街を見つめながらつぶやきます。かつて天下を統一した男は、続けて思い切ったことを口にします。東北に英知を集め、日本を東北から復活させようと言うのです。「できますよきっと。粘り強い東北人なら」信長はふたたび星空を見上げながら応えました。すると、いつの間に起きてきたのでしょう、今度は利休が語ります。「そうは言うても現実ははまだまだや。ひとつひとつのことをコツコツ積み上げていくのが大事なんとちゃいますか」三人三様、それぞれの思いを胸に陸前高田の街を見つめます。気づけば街は朝の光に包まれていました。