第17話

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信長、秀吉、そして新たにReBORNした家康を乗せて観覧車は動き出します。「江戸がこんなになるとはねぇ」じょじょに姿を現す現在の東京を眺めながら、秀吉がしみじみとつぶやくと、家康はすかさず返します。「あなたにここに領地を移された時は、完全に左遷だと思いましたからね」家康は、さらに続けます。「わたしは、この東京を、世界のどこにもない都市にすべきだと思うのです」唐突なビジョンの表明に顔を見合わせる信長と秀吉。2人は戸惑いながらも、求められるまま意見を述べます。ビルを緑化して、東京全体を巨大な森にしてはどうかと信長。車は全部水素で走って、水しか出さないようにするのはどうかと秀吉。「面白い発想です。しかし目先の派手さだけではなく、もっと地道に取り組む事も必要かと。300年先を見据えて」家康は、やや上から目線で意見を述べます。「300年?悠長だねー」と秀吉があきれれば、「出たー、ホトトギスが鳴くまで待つタイプ」と信長さえイヤな顔をします。「ええ、ずっと待ってるんですけど」家康はいつ用意したのかホトトギスを取り出しながらつぶやくのでした。もう一周観覧車に乗っていくと言う家康を残し、信長と秀吉は再び走り出します。「でも、これからの東京、結構面白そうですよね。しばらく走ってみますか」家康に触発されたのか、ハンドルを握る信長がそう言えば、いかにもそう思っていたかのように秀吉は答えます。「いいかもしんねぇな」どこまで本気か分からない秀吉なのでした。