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環境への取り組み

Challenge6人と自然が共生する未来づくりへのチャレンジ

基本的な考え方

人と自然が共生していくためには、各地域の豊かな森や自然を守っていかなくてはなりません。しかし、世界では森林の減少が進み、多様な生きものの生息域が分断され、生物多様性の損失が進んでいます。このことは、社会に不可欠な生物資源の枯渇、自然災害の惹起、温暖化の促進など、さまざまな問題を内在しており、トヨタを含む社会全体の持続可能性にとってリスクであると考えています。トヨタでは、こうしたリスクを踏まえ、地域ごとの「いい町・いい社会」の実現に貢献するために、国内外各地で活動の輪を広げる3つの「つなぐ」プロジェクトを立ち上げ、活動を推進しています。また、これまでの知見をグループ、地域、団体の活動につなぎ、人と自然が共生する未来を目指します。

生物多様性への取り組み

私たちの暮らしは、生物多様性がもたらす多くの恩恵(自然の恵み)によって支えられています。しかし、希少動物の乱獲や森林など生態系の破壊によって、毎年約4万種の生物が絶滅しているとも言われており、生物多様性は危機に直面しています。トヨタは、『生物多様性ガイドライン』に沿ってさまざまな活動を展開しています。

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各事業所・各地域の活動を“地域をつなぐ” 自然保全活動の推進 ― Toyota Green Wave Project

トヨタやグループ各社は、これまでもそれぞれで工場の森づくり、周辺の環境保全などを進めてきました。こうしたさまざまな自然共生活動を通じて「地域をつなぐ」取り組みが、「Toyota Green Wave Project」です。トヨタの自然共生活動の輪を国内外各地で広げ、その結果として生きものの生息域が広がり、生物多様性に寄与するサステナブルな社会づくりを目指します。具体的な活動として、自然や生きものを育む環境をつくる「自然と共生する工場」と、地域やグループ企業をつなぐ「オールトヨタ グリーンウェーブ プロジェクト」があります。

「工場の森づくり」を発展 ― 「自然と共生する工場」

「プリウス」を生産する堤工場をモデル工場として、2007年より「工場の森づくり」をテーマに植樹活動を行ってきました。2017年度より活動内容を拡大し、今後は「自然と共生する工場」に発展させます。この活動では、工場の森づくりで対象としていた樹林環境にとどまらず、さまざまな生きものの生息環境に対象を拡大しています。
さらに、生態系を定量的に評価するための、指標となる生物種(指標種)を設定し、継続的なモニタリングを実施していきます。

<2017年度の主な取り組み>

  • 衣浦工場および多治見サービスセンターが、「第 36 回工場緑化推進全国大会」において「日本緑化センター会長賞」受賞

オールトヨタ自然共生ワーキンググループ活動

「Toyota Green Wave Project」活動の受け皿として、2015年5月に「オールトヨタ自然共生ワーキンググループ」を23社で立ち上げ、トヨタグループの自然共生の取り組み拡大や情報発信の充実、グループの連携強化などに取り組んでいます。

<2017年度の主な取り組み>

  • オールトヨタ個社活動を合計217件実施
  • 協働活動として、東北千年希望の丘の植樹祭に18社30人が参加、矢作川の竹林整備に18社54人が参加

「オールトヨタ グリーンウェーブ プロジェクト」冊子発行・ホームページ開設

「Toyota Green Wave Project」の意義や生物多様性の大切さ、グループ各社の取り組み事例を紹介した冊子を作成して従業員に配付し、活動への参加意識向上や横断的な協力の重要性を継続して啓発しています。さらに専用ホームページを立ち上げ、各社の活動をタイムリーに発信しています。

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<2017年度の主な取り組み>

  • 植樹エリアにビオトープを整備し、従業員による生物調査によって、カワセミ、キマダラセセリ、ギンヤンマなどを確認

自然・生物多様性保全を“世界とつなぐ” 環境活動への助成の強化 ― Toyota Today for Tomorrow Project

これまで「トヨタ環境活動助成プログラム」や中国・フィリピンにおける植林活動など、国内外の環境NGO との活動を行ってきました。長年継続してきた環境活動助成を、「Toyota Today for Tomorrow Project」としてグローバルに強化し、世界で自然保全活動をしている団体と協働で、自然共生・生物多様性分野の課題解決につながるようなプロジェクトを立ち上げ、社会に貢献していくことを目指します。

国際機関との協働プロジェクト

自動車業界として世界初、日本企業初となる「WWF1 グローバル・コーポレート・パートナーシップ」を開始し、生物多様性保全の取り組みとして、2016年から年間100万米ドルを助成し、支援を開始しています。また、生物多様性の危機に関する知見を拡充するため、IUCN2 と5年間のパートナーシップを始め、年間約120万米ドルを助成し、『IUCN絶滅のおそれのある生物種のレッドリスト™』(IUCN レッドリスト)3の支援を始めています。

  • WWF(World Wide Fund for Nature)︓世界自然保護基金
  • IUCN(International Union for Conservation of Nature)︓国際自然保護連合。1948年に世界的な協力関係のもと設立された、国家、政府機関、非政府機関などで構成される、国際的な自然保護ネットワーク
  • IUCN レッドリスト(The IUCN Red List of Threatened Species™(IUCN Red List))︓国際機関 IUCN がまとめている世界の絶滅の恐れのある生物種のリスト

<2017年度の主な取り組み>

  • 天然ゴムの生産現場の現状、現地の声を伝える啓発イベントとして「WWFセミナー持続可能な天然ゴムの生産と調達」を日本で開催
  • 「生きているアジアの森プロジェクト」のホームページを日本語および英語で開設
  • タイ・バンコクにてIUCNと共催で、タイにおける生物多様性およびIUCNレッドリストの認知向上を目的にイベントを開催
  • IUCNが主催するイベントのパネルディスカッションで、トヨタは「IUCNレッドリストはチャレンジ6の重要な柱である」ことを強調
  • 『IUCNレッドリスト』対象種の調査や保全活動を行っている環境NGOのバードライフ・インターナショナルとコンサベーション・インターナショナルの活動を支援するため、両団体に対して車両を寄贈し、現地調査を支援

 

トヨタ環境活動助成プログラム

トヨタは、世界初の量産型ハイブリッド車の発売や環境マネジメントシステムの構築、環境情報の積極的な開示などが評価され、1999年に国連環境計画(UNEP)から「グローバル500賞」を受賞しました。この受賞を契機に、環境分野での課題解決と、次世代を担う人材育成の一助にしようとの思いから、2000年度より民間非営利団体などの環境活動を支援するため助成プログラムを実施しています。

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環境活動を“未来へつなぐ”環境教育貢献の強化 ― Toyota ESD Project

環境保全活動を「未来へつなぐ」ためには、「人づくり」が重要です。そのため「Toyota ESD Project」では、「地域に適したサステナブル人材育成を促進」する活動を進めています。環境人材を育て、業務に生かすための従業員教育だけでなく、次世代のために、事業地や社有地フィールドの特色を生かし、持続可能な社会を担う子どもたちのための環境教育にも力を入れています。

  • ESD(Education for Sustainable Development)︓持続可能な開発のための教育

トヨタ白川郷自然學校

「トヨタ白川郷自然學校」は、自然の叡智を大切に、地域に根ざした環境教育を広く展開することを目的に、世界遺産に指定された白川郷に2005年に開校しました。學校では「共生」を理念に掲げ、白山麓の豊かな自然のもと、白川郷を訪れる多くの方々や子どもたちに自然体験プログラムを提供するとともに、野生生物の生態系調査や森林保全活動に取り組んでいます。

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トヨタの森

豊田市にある「トヨタの森」では、市街地近郊にある社有林を、かつて人々の暮らしと共にあった「里山」の環境に整備し、動植物が生息しやすい森づくりをしています。1997年より一般の方々にも公開し、開設20年を迎えました。森の中を自由に散策していただけるほか、里山の暮らし体験や五感を使った自然体験ができるイベントを開催しています。

<2017年度の主な取り組み>

  • 地域の小学生向け体験学習に、5,538人が参加
  • 里山の生きものに学ぶシリーズ第2弾として、「トンボから伝えよう︕人と自然共生の未来」を開催

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バイオ緑化事業、自動車周辺技術、森林保全活動による環境貢献の推進

インドネシアで泥炭湿地林の保全に協力

森林火災、泥炭火災などを含めるとCO2排出国世界第3位のインドネシアでは、排出量の37%を占める泥炭湿地林を保全しCO2の排出を防ぐため、防火や監視活動のほか、地域住民が経済的に自立して森林資源を利用しなくて済むように支援活動が実施されています。トヨタは、ネピアグラスという生育が早く、農村で暮らす地域住民の経済的自立を促す牧草を品種改良し、収穫量が多いことを確認したため、以後現地企業との協力のもと、ほかの農村にも展開するなど、実用規模での有効性を確認しています。

トヨタ三重宮川山林

トヨタが所有する三重県多気郡大台町の山林では、森林管理にクルマづくりのノウハウを導入して整備を行い、森林の持つ水源涵養などの公益的機能を発揮できる森づくりを進めています。また、古くからの林業地帯である宮川山林の特徴を生かし、森林と人とのつながりや林業について学ぶ森林体験プログラムなどを行っています。

<2017年度の主な取り組み>

  • 森を次世代につなげることを目的に、木や森林空間の活用にチャレンジする「フォレストチャレンジ・森あげプロジェクト」を開始

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