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生物多様性への取り組み

活動の輪を“地域・世界・未来”へ広げる3つの「つなぐ」プロジェクト

2008年3月、トヨタはCOP10に先駆けて、トヨタ『生物多様性ガイドライン』(自主方針)を取りまとめました。ガイドラインは、生物多様性に関する取り組みの基本的な考え方と、3つの取り組み項目(①技術による貢献、②社会との連携・協力、③情報開示)で構成されており、このガイドラインに沿ってさまざまな活動を展開してきました。

  • COP10:第10回国連生物多様性条約締約国会議
  • Toyota Green Wave Project 「地域をつなぐ」
  • Toyota Today for Tomorrow Project 「世界とつなぐ」
  • Toyota ESD Project 「未来へつなぐ」

新研究開発施設の自然・地域との共生に向けた取り組み

愛知県豊田市と岡崎市にまたがる地域に、持続可能な次世代モビリティ開発のため、新しい研究開発施設の建設を進めています。この事業では、「自然と共存し地域と調和するテクニカルセンター」をコンセプトに、事業予定地の約6割を保全エリアとして残し、地域の皆様と共に、森林、谷津田の再生やその管理を行っています。また、その取り組み状況や得られた新しい知見などを、積極的に情報公開しています。 これまで谷津田の水路やため池に棲むホトケドジョウを守るため、谷津田での農薬・化学肥料の使用の抑制、放棄水田の復元を進めてきました。2016年度はそれに加え、ホトケドジョウが自由に移動しやすいよう、流れの速いU字溝を石張りの水路にして穏やかな流れをつくる水路のネットワーク化を進め、その工事が終了しました。これらの取り組みの効果については、魚体に標識を付け、水路をどのように移動しているか確認しています。

「新研究開発施設の事業概要と環境保全の取り組み」についてはこちら(PDF:4.05MB / 全23ページ)

工事前のU字溝(左)と
工事後の石張りの水路(右)

ホトケドジョウ

新研究開発施設ビジョン

新研究開発施設では「①温暖化・エネルギー問題への対応、②生態系・生物多様性の保全、③地域社会との交流・共生への寄与」を柱に、様々な環境配慮の取り組みを行い、「自然と共存し地域と調和したテクニカルセンター」の実現を目指します。

新研究開発施設ビジョン

森林・谷津田(里山)保全の取り組み

事業地を含む周辺の森林・谷津田(里山)においては、過疎化や高齢化によって、水土保全、水田耕作、生物多様性などの点で多くの課題がありました。そこで、事業計画の策定にあたっては、地元の環境団体のご意見や、専門家からの指導・助言を参考に、約6割の森林・谷津田を残置し保全することとし、「里山リノベーション」として生物多様性の高い健全な里山環境の創出と維持管理に取り組んでいます。

環境監視委員会

森林・谷津田(里山)の環境保全措置が適切に実施されるよう、専門的見地から指導・助言いただくことを目的として、造成工事を実施する愛知県企業庁とともに「トヨタ自動車新研究開発施設に係る環境監視委員会」を2012年3月に設置しました。本委員会は各環境分野の専門家や地元環境保護団体のメンバーから構成され、施設供用1年後まで年2回の開催を予定しています。

環境監視委員会についてはこちら

新研究開発施設 取り組み紹介

新研究開発施設の事業概要と環境保全の取り組み

新研究開発施設の事業概要と環境保全の取り組み(2014年9月第2版発行)

(PDF:4.05MB / 全23ページ)

里山環境との共生に向けて

里山環境との共生に向けて(2010年9月発行)

(PDF:2.36MB / 全16ページ)

生きものに関する冊子・論文の紹介

新研究開発施設の周辺には、多くの里山を代表する生きものが生息しています。
トヨタ自動車は、ミゾゴイ、サシバ、ハチクマ、ホトケドジョウ、キキョウなどをこの地域の里山環境を象徴する重要な生きものについて冊子にまとめ、イベントでの配布やトヨタウェブサイトで公開しています。2015年度には、カエル類に関する冊子を新たに発行しました。事業予定地やその周辺で見られるカエルたちについて、すでに知られている特徴に加え、鳴き声などの調査を通して新たに分かった彼らの一年間の様子などを、写真や図表、平易な文章で、楽しく紹介しています。同時に、既刊の下記4種の冊子についても、内容の更新を行いました。このうちミゾゴイ冊子は、2016年6月に環境省より公表された「ミゾゴイ保護の進め方」で、参考文献の一つに取り上げられています。

希少種保全学習教材の紹介

ひっそりくらす里山の忍者 ミゾゴイ

春を告げる里山の武者 サシバ

大空を舞う謎のハンター ハチクマ

わき水の守り番 ホトケドジョウ

谷津田のカエルたち 〜里山のカエル天国〜

ひっそりくらす里山の忍者 ミゾゴイ

全ページダウンロード(PDF:50.5MB / 全28ページ)

春を告げる里山の武者 サシバ

全ページダウンロード(PDF:16.9MB / 全24ページ)

大空を舞う謎のハンター ハチクマ

全ページダウンロード(PDF:13.1MB / 全24ページ)

わき水の守り番 ホトケドジョウ

全ページダウンロード(PDF:13.7MB / 全24ページ)

谷津田のカエルたち 〜里山のカエル天国〜

全ページダウンロード(PDF:19.3MB / 全28ページ)

論文の紹介

対象となる生きもの 論文名 掲載誌
サシバ 愛知県西三河地域においてサシバが巣に搬入した餌動物 Strix Vol.29, pp.105-112,2013
(日本野鳥の会)
ハチクマ 愛知県西三河地域におけるハチクマの巣への搬入動物 環動昆 第23巻 第3号:157-161
(2012)(日本環境動物昆虫学会)
ハチクマ 愛知県西三河地域で繁殖したハチクマが巣に搬入した餌動物
〜CCDカメラによる季節変化の記録〜
日本鳥学会誌 63(2) : 323-328
(2014)
ミゾゴイ 愛知県西三河地域におけるミゾゴイ
Gorsachius goisagiの営巣樹種と立地環境
日本鳥学会誌 61(2) : 289-295
(2012)
ミゾゴイ 愛知県西三河地域におけるミゾゴイ
Gorsachius goisagiの生息環境モデル
日本鳥学会誌 63(1) : 33–41
(2014)