● 明るく、目立つ、歩行者になろう。
「次に、夜間の安全について考えてみましょう。」
はい。
「さて、また質問しますが、目立つ色というと、どんな色をイメージしますか?」
目立つ色というと、やはり、赤ですね。
「はい。そうですね、赤や黄色は目立つと思います。 ただ、それは、昼の間だけなんです。
黒、赤、黄、白。 この4色は、夜間、暗くなったところでどう見えるのか、 運転席からの見えかたを比べてみました。」
なるほど。黒は闇と同化して、ほんとに見えないですね。
「そうです。白と黄は、こちらのクルマが点灯しているライトの 照射範囲から離れても見えます。 それに対して黒と赤は、ずいぶん見えにくいです。 黒の場合は、ライトが当たっているのに、闇に紛れていますね。」
夜間、出歩くときは、なるべく白いものを着ていたほうが安全ですね。
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左から、黒、赤、黄、白 明るいところでは、赤も目立つ
ライトが当たらないところでは 赤は黒に近く見えにくい
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「皆さん、ご存じだと思いますが、反射材です。 これを上手に使うと黒い服を着ていても目立つようになります。」
上手に使うといいますと?
「はい。それでは、考えてみましょう。 クルマのライトは、どちらを向いて照らしていますか?」
下。というか、路面を照らしています。
「そうですね。クルマのライトは下のほうを照らしています。 ですから、反射材を下のほうにつける。 しかも、動きのあるほうが、ドライバーの注意をひきやすいので、 靴のかかとの部分などに反射材をつけるといいです。」
あ、なるほど。自転車のペダルに反射材がついていると、 遠くから目立ちますもんね。
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膝から下にクルマのライトが当たった状態 踵につけた反射材が動いて、よく目立つ
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