パネルディスカッション『日本のモータースポーツを考える』は、「経営状況が厳しくなっているこの時代に、それでもまだカーレースでしのぎを削る必要があるのか?」という、モータースポーツへのネガティブイメージに関する小倉智昭氏の問題提起ではじまった。
八代英輝氏の、「日本はスポーツを道楽として捉える傾向がある。なかでもモータースポーツは、化石燃料を使う特殊なもの」という発言から、話題は「そもそも、レースはスポーツなのか?」という議論にすすんだ。「レースドライバーは、全身運動を強いられる。技術を競う場所と考えれば、知能のスポーツでもある」と小倉茂徳氏。「同じアスリートから見ても、レースドライバーの能力は非常に高い」と田中雅美氏。木下隆之氏が「サーキットで目の当たりにすると、すごい事をやっていると思っていただけます。なかなかテレビでは通じづらいですが」と指摘し、パネラー全員がスポーツであるという認識で落ち着いた。
|
 |