TDP初 中嶋一貴 F1チーム レースドライバー昇格!
2007年F1直下のカテゴリーであるGP2でシリーズ5位を獲得し新人王。同時に、ウィリアムズF1チームのテストドライバー兼リザーブドライバーを務め、最終戦ブラジルGPには、レースドライバーとしてF1GPに出場。初出場ながら、10位で完走を果たしたのが「中嶋一貴」である。
中嶋のレースデビューは、96年のカートである。父の中嶋悟氏の親の七光り的な評を嫌い、自ら父と異なりトヨタが運営していたフォーミュラ・トヨタレーシングスクール(FTRS)に2001年に挑戦するも最終選考で選に漏れてしまう。後に彼にとりこの落選が「ハッキリと将来の意識を持ち始め、そして自分に何が不足しているのかを意識するようになった」きっかけとなった。 翌02年再挑戦し、03年度よりトヨタ自動車が進める「日本および世界のトップカテゴリーで活躍できるドライバー育成プログラム」 現在の『トヨタ・ヤング・ドライバーズ・プログラム(TDP)』に選出された。同時に中嶋は自分に欠けている「英語でのコミュニケーション力、マシンのエンジニアリング」を補うべく、高校時代は英語ばかり勉強していましたと語っている。大学でも外国語学部英語学科を選択したほどである。
国内のフォーミュラ・トヨタでの年間チャンピオンや全日本F3選手権での優勝、国内最高峰GT選手権参戦を経て、06年に単身で欧州F3選手権に参戦。07年よりGP2参戦およびF1テストドライバーと着々と経験を積んできた22歳。 欧州に渡ってから特に、中嶋は「ドライバーが得たフィーリングを正確かつ簡潔に高速ドライビングしながら英語でコミュニケーションをはかる」ことに努めている。 そしていよいよウィリアムズF1チーム レースドライバーに。
中嶋は父、悟氏について「僕の経歴に注目が集まるのは理解しています。だからといって親に感謝することはあっても、変に意識することはないですね。僕がモータースポーツの世界に自然と入れたのは親のおかげですから」と語っている。
中嶋の新たなる挑戦への応援、よろしくお願いいたします。
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