1多年生雑草対策
TM-Crossを高密度で管理すると、飛来雑草種子の発芽・生育抑制が期待できますが、施工場所の土壌に宿根性・多年生の雑草の根茎などが残っている場合には、抑制効果が期待できないため、事前の対策が必要となります。施工予定の場所が、雑草地の場合、特に注意が必要です。
盛土・客土を行っても、残っている根茎から発生することがあるため、根茎を含む土壌を除去して表土を入れ替えるか、事前にグリホサート系の茎葉処理剤で多年生雑草を枯らします。チガヤ、ノシバ、ギョウギシバについては、施工後に日本芝用の除草剤を使用しても、枯らすことができないため、施工予定地に発生している場合は、必ず対策します。施工場所の周辺に発生している場合、根茎が伸びて浸入する場合があるので、事前の除草対策は、周辺を含めて対応することをお勧めします。

2施肥管理
一般的なノシバの多くは、野生種に近い性質を持っているため、肥料が無くても、ある程度の期間は、芝生として維持できることがありますが、TM-Crossを高密度で維持する場合には、施肥が必要となります。
年間施肥量は、15gN/㎡が標準です。即効性の化成肥料を使用する場合には、4回程度に分けて施肥を行います。4月以降に開始し、2か月に1回が目安です。緩効性の肥料の場合は、春(4月~5月)と初秋(9月~10月)の2回が目安ですが、土壌の保肥力や降雨により、施肥量は調整します(保肥力が高く、降雨が少ないと、施肥の効果は持続します)。
活着後に、葉の緑色が薄く、茎葉の密度が低い場合は、年間必要量の半分程度を目安に施肥を行い、早めに茎葉密度を上げることで、雑草防止効果が期待できます。元肥として7gN/㎡程度を土壌に混合すると、早期の緑化・茎葉密度の向上が期待できます。春に施工する場合でも、降雨不足の際には、散水をお勧めします。

3芝刈り
一般的な芝生では、2~3cmの高さで、1年に数回の芝刈りを行いますが、TM-Crossの雑草抑制効果を発揮させるためには、春~秋には芝刈りを行わず、冬に刈高を5cm程度に設定し、芝刈りします。冬に芝刈りを行う場合は、刈高を高めに調整しやすいロータリーモアがお勧めです。葉の切り口が割けても、冬枯れしている時期は気になりません。
5月~6月に穂が気になったり、草丈の不揃いが目立ったりする場合には、芝刈りを追加しますが、刈高は高めに設定することをお勧めします。芝刈り直後の見た目を重視する場合は、リールモアを使用します(刃の状態の悪いロータリーモアを使用すると、切り口の葉の先端が割れて、一時的に葉の上端が枯れて見えることがあります)。
茎葉の密度と草丈を維持することで、芝生がマルチの代用になり、雑草抑制効果が期待できます。

