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導入事例
プライベートイベント開催レポート
2025年9月2日プライベートイベントを開催しました。(開催場所:コミューン株式会社)
イベントでは「TOTONE」の開発エピソードを紹介するとともに、来場者の方にTOTONEを実際にご体験いただきました。
創業者から受け継ぐ「阿呆」の精神から生まれたTOTONE
TOTONEの原点は、「A1(阿呆ナンバーワン) CONTEST」という社内有志ビジネスコンテストです。
トヨタ自動車の創業者である豊田喜一郎は、「輸入車がひしめく自動車業界で国産車を作るなんて阿呆じゃないか」と言われながら挑戦を続けました。そんな喜一郎の貫いた「阿呆マインド」を引き継ぐのが、A1 CONTESTです。有志のメンバー28名が集結し、注目したのが、自動車と睡眠との意外な関係性です。
「自動車やバス、電車などに乗っていると、ウトウトすることが多いと思います。これは、閉じた空間で適度な揺れを感じるからではない
かと私たちは考えました。日本は先進国でもトップクラスに睡眠時間が短く、それが労働生産性の低さにも起因しているとされています。自分たちの持つ技術を通じて、睡眠という社会課題を解決したい。そんな声が、メンバーの間でどんどん大きくなっていきました。」
「この想いをもとに、ワークショップの参加メンバーはロードマップを描きました。移動中にリラックスできる世界、ベッドと同等に脳疲労を回復できる世界、時間を選ばずに元気になれる世界、そして、場所を選ばず“移動中”に元気になれる世界へ。一連のストーリーを役員に訴求することで、プロジェクトの開始へとこぎつけたのです。」
「事業化への道は平坦ではありませんでした。特に、金型費や施策費など、初期投資が膨らむハードウェアビジネスの事業化には高い壁が立ちはだかります。私たちは睡眠不足という社会課題に取り組むことが、本業である自動車事業への還元や将来のスリープテック市場への足掛かりとなることを訴えました。その結果、経営陣を動かし事業推進の承認を得たのです。」
短時間でスッキリする仮眠の秘訣
TOTONEは「脳疲労の回復」を促すプロダクトです。あるデータでは、4時間睡眠を1週間強続けると、認知能力は徹夜を2日間したのと同レベルまで低下するとされています。つまり、睡眠不足の人々は十分なポテンシャルを仕事やプライベートで発揮できないという、とてももったいない状態にあるわけです。
脳疲労の回復にもっとも効果的な手段は睡眠であり、夜にぐっすり眠れることが一番です。しかし、ストレスや不安などコントロールが難しい要因により、完璧な夜間睡眠を取るのは難しい。
そこで、日中のオフィスでの戦略的仮眠=パワーナップがもう一つの
重要なソリューションになると弊社は考えました。
「睡眠には深さの段階(ステージ)があり、浅すぎると回復効果が薄く、逆に深すぎると起床後の活動に支障をきたします。パワーナップの理想は、深い眠りに入る直前の『N2』と呼ばれる段階まで速やかに入り、すっと覚醒に戻ること。これをオフィスの隙間時間で完璧に行えるようにしているのが、TOTONEなのです」
TOTONEには、トヨタが長年培ってきた自動車技術が凝縮されています。座り心地の良いシートの内部には、高級車で使用されるエアクッションが内蔵され、優しい揺らぎを生みリラックス状態を作ります。シートヒーターは体をポカポカと温め、心地よい眠りへと誘います。
そして、TOTONEは起こし方にもこだわっています。予め設定した睡眠時間が近づくと、シート横のLEDランプが朝日が差し込むように柔らかく光り、覚醒を促す音楽が流れます。そして、腰と背中のエアクッションが膨らみ、体をゆっくりストレッチしてくれることで、スッキリと目覚めを促してくれるのです。
コミューンの杉山氏は、TOTONEを初めて体験したときのことを次のように語ってくれました。
「私たちのようなベンチャー企業は、日々熾烈な採用競争の中にあります。採用を左右する条件として、非常に大きな問題の一つが、魅力的なオフィス環境をどう作るかです。特に当社の場合、自社サービスのアップデートやメンテナンス、海外事業への対応などで忙しく働くメンバーが少なくありません。そんなメンバーたちが楽しく元気に働けるオフィスづくりの一環として、TOTONEは最適だと思います」(杉山氏)