パネルディスカッション「日本のモータースポーツを考える」
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日本と欧米におけるモータースポーツの比較
歴史や成熟度の違い
環境問題と運営費用について ディスカッション中盤、話題は日本と欧米のモータースポーツ比較に及んだ。「日本の自動車レースは歴史が浅い。基本的に第二次世界大戦後から」と小倉(茂)氏。加えて「普段の生活でも、クルマを取り巻く環境の違いがすごく大きい」と小倉(智)氏。「欧米の自動車メーカーが、今年になってレースから撤退したという話は聞こえてこない。これはモータリゼーションが成熟し、生活に受け入れられている証拠」と八代氏が続けた。
参加する機会を
木下氏は、「海外では、生活や遊びの横にさりげなくモータースポーツがある」と述べ、田中氏は、「日本は、モータースポーツに参加しようと思っても、フィールドが少ない。また今の時代、子供たちが気軽にスポーツに触れる機会がすごく減っていると感じている」と意見を述べた。
さらに「競技人口で言えば、免許証を持っている人すべてがそれにあたり、ものすごい人数になる。生活に根ざし、みんなが参加して楽しめるようになれば、日本のモータースポーツは変わっていく」という小倉(智)氏の発言に、「野球やサッカーのように、そのスポーツを少しでもやったことがあって、楽しさと難しさが分かっていれば、大きなイベントがあった時に、観客が戻ってきてくれる」と小倉(茂)氏も同意。「ナンバー付きのヴィッツで競うレースや、ジムカーナのように手軽に参加できるものもあるが、なかなか浸透していかない」と木下氏が草の根レースの現状と問題点を語った。このように、モータースポーツを身近な話題に置き換えて活発な意見交換が行なわれた。
モータースポーツはスポーツか?
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