Formula TOYOTA
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Formula TOYOTA解説

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若手育成のためのワンメイクフォーミュラレース

 エッソ・フォーミュラトヨタシリーズ(FT)は、国内で初めてのワンメイクフォーミュラレースとしてスタートを切ったレースシリーズである。当初はひとつのシリーズとしてベテランから若手までさまざまなドライバーが参戦していたが、近年では若手ドライバーの育成が最大の主旨とされ、レーシングカートやFJ1600といった入門レースを卒業したドライバーを受け入れている。

 このシリーズでは、シャシーやエンジン、タイヤをすべて共通とし、パーツもほとんど指定されたものしか使用できない。したがって、マシンによる性能差が生じにくく、ドライバーの実力で差がつくことになる。その一方で、マシンの調整幅は広く、ドライバーはメカニックとのコミュニケーションの中でセッティングを学ぶことができる。速く走るにはドライバーのドライビングテクニックも重要な要素となるが、マシンを最高の状態にすることが必要となるため、その過程でも多くのことを学べるように配慮されているのだ。

 近年、トヨタはこのエッソ・フォーミュラトヨタシリーズを若手ドライバー育成プログラム(TDP)の一環として活用している。2001年からはカートレースで実績を残した16歳以上18歳未満のドライバーにも限定A級ライセンスが発給されるようになったため、エッソ・フォーミュラトヨタシリーズはいち早く受け入れ態勢を整備。フォーミュラトヨタレーシングスクール(FTRS)によって才能の発掘、育成を行い、すべての受講生の中から特に可能性を秘めた者に対し、エッソ・フォーミュラトヨタシリーズへの参戦を支援している。そして、シリーズチャンピオン、もしくはそれに匹敵する成長ぶりを見せたドライバーに対して、さらに上位カテゴリーへのステップアップを支援しており、2002年に史上最年少の16歳で優勝しシリーズ2位となった平手晃平、2003年のシリーズチャンピオン中嶋一貴、同年シリーズ2位の小林可夢偉など、現在GP2やユーロF3で活躍するドライバーを多く輩出している。

 2007年度は、昨年TDPの支援で参戦し、最高位3位、ランキング5位に入った井口卓人が残留。新たに2006年FTRSの最優秀生となった松井孝充とともに、トムス・スピリットからエッソ・フォーミュラトヨタシリーズ、フォーミュラチャレンジ・ジャパン(FCJ)にも参戦している。


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