TDP
マンスリーレポート
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平手晃平コラム

2007年3月12日

 9月終わりにはじめてGP2のテストをしたときは横Gに耐えられないなと感じたんです。だから今年の冬は本当に体力づくりに専念しましたね。今迄の30分くらいのレースからその倍のレース時間になるし、パワーもGP2は違う。実際のチームはイタリアのチームなんでイタリアに戻るという感じなんですよ、3年前にイタリアのチームでイタリア語をしゃべってた自分が懐かしい感じで...今、会話は英語なんですよね。住んでいるのもミラノではないんですけれど...でもテストをしてみて選手権をかけて戦えるなという感触があるんです。そう感じられるんです。GP2でちゃんと走るために色々学ばなくてはいけない点が沢山あるんですけれど、今迄のレース人生の中でもモティベーションは一番高いと思います。レベルの高いカテゴリーだし、ここで戦えることができれば、F1にいくまでの最高のステップでしょ?自分のことをアピールするにも最高のチャンスだと思うんです。

平手晃平

 まだ自分が車を100%動かせていないところはあるんですよね、また多少テストプログラムとしても遅れているんです。もうちょっと準備期間がほしいな、という気持ちはあるんですけれどね。

 F1のテストは勉強の一つ。でもやはり目の前にあるGP2のレースをちゃんと戦えるかが大切。だから今年の冬に考えていたのはGP2。年末も日本に戻って休むこともできましたが、本当に今はこちら(ヨーロッパ)がベースで違和感なくて。 チームの体制もしっかりしているし、ちゃんと結果出せるという感じがします。

 でもおもしろいのはチームメイトのパストルというのはフォーミュラルノーで熾烈な戦いをした相手なんです。最初は何かぴりぴりした緊張感がありましたよ。どうして彼が僕のチームメイト、という感じで。今は問題ないし、いい意味でライバル意識はあります。もちろんもっとやりたいことはありますが、シーズン開幕が待ち遠しいです。

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