1947年4月から生産された１t積み小型ボンネットトラック。エンジンは、｢SB型｣に先行して開発が進んでいた｢トヨペット　SA型小型乗用車｣用に開発したS型。S型は水冷4気筒サイドバルブ995cc・27馬力。サイドバルブは、技術的には古いものの、構造が簡単なことから、軽量・コンパクト・低コストというメリットがあった。GHQによる乗用車生産規制があったため、トラックの｢SB型｣が1947年4月から、乗用車の｢SA型｣が10月からの生産となった。

トヨタ初の小型車の誕生にあわせて愛称を募集し、“トヨペット”が選ばれた。｢SB型｣のシャシーは、はしご型フレームに前後固定車軸・リーフスプリングという構成。運転席と荷台（底床）は分離式。外観上の特徴はフェンダー上の独立したヘッドランプで、これは次期モデルでフェンダーに埋め込まれた。ボデーバリエーションとして、キャブを少し長くして2名分の補助席を設け、荷台まで一体ボデーとしたユニバーサルピックアップ、2ドアライトバン、2ドアステーションワゴン、4ドアセダンなどがあった。