

グレード | SA | |
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車両型式 重量 |
車両型式 | SA |
重量(kg) | 1170 | |
寸法 | 全長(mm) | 3800 |
全幅(mm) | 1590 | |
全高(mm) | 1530 | |
ホイールベース(mm) | 2400 | |
エンジン | エンジン型式 | S |
エンジン種類 | 水冷直列4気筒SV | |
排気量(cm3) | 995 | |
最高出力kW(PS)/r.p.m. | -/27/4000 |
※ | 代表するグレードのスペックを表示しております。 |
※ | エンジン最高出力はネット値です。表内では「 / / 」で表示しています。 |
※ | このクルマの型式は、 SA(1000) です。 |
生産工場 | 挙母工場(現 本社工場)、荒川板金工業所[後のアラコ(株)、現 トヨタ紡織(株)] |
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販売会社 | 自動車配給(株) |
車両型式を車両名としている
2ドアセダンの「トヨペット SA型小型乗用車」は、流体力学を考慮した斬新なボデースタイルのほか、バックボーンフレーム、4輪独立懸架、コラムシフトなど、当時の欧州車の水準に照らしても極めて進歩的な機構を採用した。エンジンは水冷直列4気筒SV(サイドバルブ)995cc 27馬力(S)で、これをフロントに搭載して、後輪を駆動した。また、国内で初めてラジオを装備したことも特記される。この背景には、開発当時GHQにより、乗用車はごくわずかな生産しか許可されていなかったため、市場性より技術開発を優先したという事情があった。
なお、「トヨペット SA型小型乗用車」の名称は、S型エンジン搭載の「SA型小型乗用車」と「SB型小型トラック」の発売に当たって、一般から募集した愛称の中から選ばれた。生産台数の制約は1949年に解除されたが、「トヨペット SA型小型乗用車」は、当時の乗用車需要の大半を占めていたタクシーに適さず、215台の生産に留まった。