災害によるクルマでの避難生活はエコノミークラス症候群や
熱中症、一酸化炭素中毒など健康被害を伴いやすく、大変危険です。
やむをえず、クルマ避難する場合は以下の内容をご参考に安全にお過ごしください。
安全な避難先が整いましたら1日でも早く避難先を変更することをお勧めしています。
レジャーにおける車中泊でも車中泊避難と同様、以下の内容をご参考にしてください。
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人目があり平坦で換気ができる安全な場所に駐車し、エンジンは停止してください。
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排気管まわりに、障害物や可燃物がないか注意してください。
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ドアはロックし、電気製品は、注意事項を守ってご使用ください。
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定期的に避難所や行政の情報を得るようにし、自治体の支援を活用しましょう。
※災害によっては、避難環境が異なりますのでご注意ください。
車中泊避難では
身体的リスクに備えてください
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エコノミークラス症候群
こまめな水分摂取と適度な運動、
排泄を我慢しないよう、トイレ環境も大切です -
熱中症・低体温
体温調整機能のバランスが崩れないよう
水分・塩分摂取、温度管理に気を付けましょう -
誤嚥性肺炎
避難時には誤嚥性肺炎がふえるため、
口内を清潔に保ちましょう
エコノミークラス症候群の
予防が大切
食事や水分を十分に取らない状態で、車などの座席に長時間座っていて足を動かさないと、血行不良が起こり血液が固まりやすくなります。その結果、血の固まり(血栓)が血管の中を流れ、肺に詰まって肺塞栓などを誘発する恐れがあります。
1つでも該当する場合は
救護所に行ってください。
片側の足がひどくむくんで痛い、またはひどくむくんで発赤している。
片側の足に痛みがある。
(運動していないのに筋肉痛のような痛み)息苦しい、呼吸が早い、 駆け足をした時のような息切れ感がある。
唇の色が悪い。
該当数が多いほど注意が必要です。
※過去の傾向を項目化しておりますので、災害の避難状況・環境によって異なる場合があります。
車で足を下ろして4 時間以上座っている、寝ている。
トイレを我慢することが多い。
足が少しむくんでいる。
水分不足である。
日中の水分、食事が6時間以上とれていない[水分なら半日で500ml]、汗をたくさんかいた、下痢や嘔吐が続いている、唇や手足がカサカサしている現在、足にケガ(打撲を含む)・骨折・やけどを負っている。
または3カ月以内に手術を受けた。被災前から治療中である。
抗がん剤服用、高血圧症、脂質異常症、糖尿病、心臓病、腎臓病、医師より血栓が出来やすいと説明を受けているなど感染症にかかっている。
インフルエンザ、新型コロナウィルス感染症[COVID‑19]、ノロウィルス など過去にエコノミークラス症候群と診断されたことがある。
女性である。
※日本の災害後では男性よりも女性のが1.5倍程度多く発症した結果に基づいています妊娠中、または出産後2カ月以内である。
ピルまたは女性ホルモン剤を服用している。
エコノミークラス症候群は無症状で突然命に関わる場合もありますので、
何よりも予防対策が大切です。
予防のために心がける
8つの良いこと
やってみましょう!足の運動
厚生労働省「エコノミークラス症候群の予防のために」をもとに作成
シートアレンジで
エコノミークラス症候群予防
スペースを活用して
足を下ろさず休もう
シートをできるだけフラットにすることで、エコノミークラス症候群予防し、車内を安全に過ごしやすくしましょう。
基本の3パターンとそのポイントを紹介
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シートリクライニング
リクライニング機能があれば、どの車種でも対応が可能ですが、足を下ろして休まないよう工夫が必要です。
対象ボディタイプ:セダン、コンパクト他フラットにするポイント
シート位置を一番後ろへスライドしリクライニングは最大まで倒します。座面の高さ調整が可能なら一番下へ。足元スペースは荷物で埋めて足を下ろさないようにして、腰に大きめのクッション等置くと、寝返りがうちやすくなります。
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ラゲージ利用
後席を倒したり収納すると、ラゲージを広くフラットに利用出来るので足を伸ばして就寝出来ます。
対象ボディタイプ:SUV、ステーションワゴン他フラットにするポイント
ラゲージ床面は堅いので、マットの利用が理想です。ダンボールでも代用でき、断熱効果も期待できます。 車種によっては、後席との連結で足元を荷物で埋めると、大人でも足を伸ばして休めるスペースが確保できます。
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シート連結
ヘッドレストを外しシートを連結すると、シートにクッション性があるため、そのまま柔らかいシートで足を伸ばして休めます。
対象ボディタイプ:ミニバン他フラットにするポイント
シートの凹凸があるため長時間休んで気になる場合、タオルや衣類、クッションなどを敷くと、寝返りも打ちやすくなります。
車中泊避難時に
役立つグッズ
まずは車内にある
備品を活用して
クルマに載っている物や自宅から持ち出して、活用しましょう。
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サンシェード
日差しを避けるだけでなく、プライバシー保護の目隠しにも使えます。
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タオル
アシストグリップにロープを通し、タオルを掛けても目隠しになります。ロープにライトを掛けても便利です。
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バケツ
洗車用のバケツを足元スペースに置くと、足を下ろさず休めるようになります。バケツの中は収納としても活用出来ます。
その他防災関連情報
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クルマは、もしものときの電源になる!
非常時の電源活用方法 - トヨタ防災給電
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