Technology テクノロジー
これまでトヨタは、 FCV 「MIRAI 」や FC バス「 SORA 」の販売、 FC 製品事業者への FC システム販売、さらには FC関連の特許実施権無償提供など 水素社会実現に向けた取り組みを進めてきました。その中で、様々な業界において多くの 事業者の方々が自社に適合させやすいFC システムを求めていることが分かりました。
トヨタは、こうしたニーズに お応えするために、高性能化されたMIRAIのFCシステム、タンクを利用しやすい形で提供していきます。
FC module FCモジュール

汎用性が高く搭載が容易
既存の電気機器に直接接続
電圧範囲が広く(400〜750V)、FC専用の昇圧コンバーターを内蔵したことで、モーター・インバーター・バッテリーなどを備えた既存の電気機器に直接接続することができます。

様々な出力要求、搭載スペースに適合
4タイプのモジュールを柔軟に組み合わせる事により、様々な出力、搭載スペースに適合
モジュール化による高い搭載性
FCシステム関連部品を個々に搭載する為の設計や、各部品間の接続が不要。接続箇所を集約することができるため、容易に搭載が可能
安全性・信頼性と
安心できるサポート体制
FCVやハイブリット車などの
電動車開発で培ってきた
対策を実施
「水素 を漏らさない」
「万一漏れても検知し止める」
水素の使用や高電圧の安全性については、FCVやハイブリッド車などの電動車開発で長年培ってきた対策を実施
幅広い使用環境に対応
低・高温環境や酸素量が少なくなる高地でのシステム稼働、振動対策など幅広い使用環境に対応
最適配置・設計をサポート
ご要望に応じて、経験豊かなエンジニアが、燃費や使用期間、ランニングコストなどに応じた最適配置・設計をサポート
FCモジュール概要
縦型(Type Ⅰ) | 横型(Type Ⅱ) | |
---|---|---|
外観 イメージ |
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サイズ | 長さ 890 × 幅 630 × 高さ690mm | 長さ 1,270 × 幅 630 × 高さ410mm |
質量 | 約250kg | 約240kg |
定格出力 | 60kW / 80kWの2種 | 60kW / 80kWの2種 |
電圧 | 400〜750V |
数値は目標値であり、変更となる場合もあり。
優れた基本性能
世界トップレベルの出力密度
発電時の生成水をFCスタック内部で循環させることにより、加湿器を無くしたコンパクトなシステムで、
世界トップレベルの体積あたり出力密度を実現
TCO削減に寄与
メンテナンスが簡便で少頻度で済むため、導入から使用、廃棄に至るまでの総コストを低減
H2 Tank H2タンク

70MPa 量産タンク作りのパイオニア
世界トップレベルの水素搭載効率(6.0wt%)※
※水素搭載質量効率(weight %)=水素搭載量(kg)/タンク質量(kg)×100
トヨタは2008年より車載用70MPaタンクの量産を開始。初代MIRAIでは累計2万本超の生産実績

小容量から大容量タイプ(開発中)をラインナップ。
用途に応じた組み合わせが可能です。
G2-1 | G2-2 | G2-3 | G2L-1 | G2L-2 | G2L-3 | G2XL-1 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
公称使用 圧力 |
MPa | 70 | ||||||
長さ | mm | 1,467 | 1,201 | 684 | 2,060 | 1,850 | 1,650 | 2,060 |
直径 | mm | 299 | 299 | 299 | 486 | 486 | 486 | 702 |
内容積 | Litter | 64.9 | 52.0 | 25.3 | 230.0 | 202.0 | 176.0 | 457.0 |
タンク 質量 |
Kg | 43.0 | 36.7 | 22.6 | 136.0 | 118.0 | 100.9 | 243.8 |
水素搭 載量 @公称使用圧力 |
Kg | 2.6 | 2.1 | 1.0 | 9.4 | 8.2 | 7.2 | 18.7 |
適合規格・基準 | 中国団体標準 T/CATSI 02 007-2020 UN-R134 |
UN-R134(2022年中取得予定) |
注, 上記諸元にバルブは含みません
高い有効水素量と
独自のロバスト性能
タンク内水素の98%を使い切り可能で、航続距離UP、長時間使用性に貢献。
お客様の様々な使い方や使用環境を考慮し、法規・規格以外にも独自の高い性能目標値をクリア。(低高温、衝突安全、水素充填)
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