TNGAの一番の基本は、もっと魅力あるクルマ、もっとかっこいいクルマをつくるためにクルマの基本性能や商品力を大幅に向上させ、「素」のいいクルマづくりを行うことにあります。
お客さまが一目見て「このクルマが欲しい」と思っていただけるデザインや、一度乗ったら「ずっと乗っていたい」と思っていただける走りなどに、これまで以上に磨きをかけます。
たとえば、クルマの基本性能を大幅に向上させるため、クルマの心臓部であるエンジン、トランスミッション、ハイブリッドシステムなどのパワートレーンとプラットフォームを改良ではなく新開発で刷新し、それぞれの機能・性能を徹底的に高めるとともに、クルマ全体で最適を図った開発を進めています。
新たに開発したパワートレーンシステムでは、従来に比べ通常のエンジンによるシステムが燃費で約25%、動力性能で約15%以上、ハイブリッドシステムでも燃費で約15%以上向上すると見込んでいます。
新パワートレーン開発では、低重心化、軽量・コンパクト化、統一設計によるモジュール化など、クルマの基本骨格を決める要素をプラットフォームやユニット間で連携し、同時に新規開発します。
TNGAでは、お客さまの感性に訴える商品力向上のため、車両の低重心化にこだわります。たとえば、コンパクト車の重心高を低くすると、クルマの左右ロールが減り、より安定した気持ちよい操縦性能を確保できます。
次期モデルでは、クラストップの低重心を実現させ、操縦性能でも競合トップを目指して、開発を進めています。こうした取り組みにより、「もっとかっこいいクルマ」「Fun to Drive」「低燃費」を追求していきます。
新プラットフォームでは、アンダーボディやサスペンションを刷新することにより、低重心を実現するだけでなく、気持ちよいハンドリング、質感の高い乗り心地、安全をお届する衝突安全性能の強化など、商品力を飛躍的に向上させています。新骨格ボディの剛性は、セグメントによって異なりますが、従来比約30%から65%向上する見込みです。