トヨタグループによる被災地復興支援活動

これまでの活動実績

2011年の活動

4月および5月に、各社の担当者が岩手県気仙地区の地元の方々にお話しを伺い、ニーズ調査をした上、トヨタグループ・関係会社合同で、従業員ボランティアによる支援を合意し、6月から活動を始めました。現地での主な活動は、瓦礫や漂流物の撤去、津波で泥だらけになったお宅の清掃など、町の生活を復旧するための活動が中心でした。

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2012年の活動

震災後2年目に入り、少し落ち着いた現地での活動は、仮設住宅の整備や、漁業のお手伝い、農地の整備、花壇づくりなど、徐々に現地の皆様の産業復興や日常生活を向上させるものに変わっていきました。

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2013年の活動

遠い道のりながら徐々に復興に向かっている、現地の方々を応援するため、3年目の活動は従来の生活支援に加えて、お祭りの手伝いなどの観光支援を行いました。また、遊び場が少ない子どもたちのための工作教室なども実施。より交流に主眼をおいた活動にシフトしました。

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2014年の活動

「人と人との交流」「地元の盛り上げ」を軸に、2013年に引き続き、子どもたちのための工作教室や地元のお祭りへの参加に加え、復活した地域スポーツイベントのお手伝いなども行いました。
また、観光プログラムのモニターに協力するなど、一歩一歩復興に向かって動き出している被災地の元気につながるよう活動しました。

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2015年の活動

「仮設住宅での草刈り」「地域のお祭りやスポーツイベントのお手伝い」などに加えて、初めて住田町でロックフェスティバルの運営ボランティアを体験しました。
また、3年目となった住田町での「そば」栽培だけでなく、この年から陸前高田市で「りんご」の栽培にも携わらせていただくことができ、岩手県気仙地区の皆さんとトヨタグループとのご縁がいっそう深まりました。

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2016年の活動

昨年に引き続き、「地域のお祭りやスポーツイベントのお手伝い」や「りんご農園」での摘果~収穫までのお手伝いを通じ地元の方々との交流を図りました。
また空家となった木造の仮設住宅を地域交流スペースに再活用するための解体作業や、震災後、初めて被災地で開催された「希望郷いわて国体・希望郷いわて大会」にも誘導案内や応援サポートなどで協力しました。

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2017年の活動

りんご園での活動を継続するとともに、地元の活性化の為にUターンし起業されたワイナリーでの環境整備のお手伝いなどの農業サポートや、今年新たに陸前高田復興応援マラソンの事前準備~当日運営などのイベントにも協力しました。
また工作教室などを通じ、地元の子供たちとの交流を深めました。

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被災地からの声

株式会社カメリア社中
代表取締役 佐藤優子

東日本大震災発災から間もなく7年が経過しようとしています。
日常生活が当たり前となり、私は普通の毎日を送ることができています。幸い、自宅も家族親族も失うこともなかったというのが大きいのかもしれません。
とはいえ、生活は激変しました。震災の影響で、一時神奈川県の相模原市へ転居しました。その後、愛知県内のNPO法人とご縁をいただいたことから、再び郷里大船渡に戻ってくることができ、愛知県と私が住む岩手県気仙地区(大船渡市・陸前高田市・住田町の二市一町)の地域と地域、人と人を結ぶ役割を担わせていただきました。2015年3月には、地元水産会社の社長たちの後押しもあり、従来NPO法人で担ってきた役割の継承と、三陸の水産品をはじめとする地域産品を流通させ、地元に活力を取り戻す一助になりたいと起業しました。

佐藤優子氏

東日本大震災以降、当地に対し、たくさんのご支援をいただき、みなそれぞれに歩みを始めることができております。新しい建物がたち、街並みが形成されている様子にウキウキとする高揚感があります。しかし、建物が建設されること=まちの復興ではないと思っています。
復旧復興工事も進み、当然のことながら時間の経過とともに、以前に比べ人が減っているようにも感じます。そこに危機感を感じ、元気なまちにしていくために、知恵を出し、それぞれの立場で頑張ろうという動きがはじまっています。
その歩みを応援していただけるほど、心強いことはありません。

昨年、はじめて大船渡を訪問くださった方がおっしゃいました。「愛知では東日本大震災の報道がないので、復興は完了しているものだと思っていた。未だ、会社が復興支援を続けているのか理解できなかったが、現地にきてわかりました。まだ、復興はおわっていないのですね。」とても印象的でした。
日本各地で様々な自然災害が発災し、今なお大変な生活を余儀なくされている方がたくさんいらっしゃいます。東日本の報道が激減し、忘れられることもやむを得ないと思っています。しかし、まだ何も終わってはいません。

2011年から、トヨタグループボランテイアのみなさんは、57回のべ1,047人の社員の皆様が当地にお越しくださっています。
このご縁は宝と思っています。
みなさまとのご縁がこの地域の活力となるよう、あらたな結びつきをご提案させていただきたいと思っております。

真の復興にはまだまだ時間がかかりそうです。これからも引き続きよろしくお願いいたします。