第55回マカオ・グランプリが、11月13日(木)からの4日間に渡り、中国特別区マカオの市街地コース、ギア・サーキットにて開催された。決勝レースが行われた16日(日)、今大会初参戦のTDP(トヨタ・ヤング・ドライバーズ・プログラム)の国本京佑(TOM’S)が、TDPドライバーとしてはじめて優勝を成し遂げた。
初日からトップタイムをマークするユーロF3シリーズ、ランキング2位のエドアルド・モルタラ。手強い相手だったが、モルタラを決勝で攻略した国本が、日本人二人目のマカオウィナーとなった。金曜日の予選でポールポジションを獲得したのは、カルロ・ヴァン・ダムだったが、土曜日の予選レースのオープニングラップでリタイアという波乱も起きた。
3回目の参戦となり、昨年3位とポディウムも経験しているTDP大嶋和也は、ユーロF3シリーズで所属するマノー・モータースポーツより参戦したが、今大会は流れになかなか乗れず、マシントラブルにも見舞われてしまい、不完全燃焼のままレースウィークを終えた。一方、ナウ・モータースポーツから初参戦したTDPケイ・コッツォリーノは、上位を快走する場面も見せ、勢いと速さを見せつけた。このほか、嵯峨宏紀(ル・ボーセ)も初参戦した。
今大会も例年通り若さがみなぎったマカオ・グランプリだったが、レースウィーク中、常に冷静であり続けた国本が勝利を手にした。 |