トヨタ未来カーライフ研究所
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第5回バーチャルフォーラム

みなさん、こんにちは!
トヨタ未来カーライフ研究所でクルマ博士の助手を務めているハルカです。

今回は特別レポートとして、2010年6月12日(土)に東京調布市の「味の素スタジアム」で開催した第5回リアル/バーチャル合同イベントの様子を紹介します!

どうして味の素スタジアムなの?という方もいらっしゃると思いますが、今回は、同スタジアムで開催の「オールトヨタ体感フェア」の中で開催されるイベントの一つになっていたため、調布市にリアル会場を置き、そこからガズーメタポリスの会場とつなげることになったんです。
バーチャルとリアル会場の参加者は昼の部と夕方の部2回合わせて1400名を超え、大変な盛況となりました!

今回のテーマは「プラグインハイブリッド車」

さて、今年何度か開催するバーチャルフォーラムでは未来のエコカーについて参加者の皆さんと考えていく予定です。昨年の東京モーターショーの時点では未来のクルマだったエコカーが今年に入ってどんどん現実のものになってきましたね。

そこで、第5回フォーラムでは、エコカーの中でもトヨタ自動車が力を入れて開発している「プラグインハイブリッド車」を取り上げることにしました。
ハイブリッド車や電気自動車が注目されている中、プラグインハイブリッド車はどんなメリットがあるのでしょうか。他のエコカーではダメなのでしょうか?

プラグインハイブリッドの開発責任者が生出演

そんな疑問に答えてもらうため、トヨタ自動車でプリウスプラグインハイブリッドの開発責任者である田中義和さんがリアル会場に登場、プラグインハイブリッドの基本的な構造や便利な点を紹介してくださいました。

私は田中さんの実物を見るのは初めてだったのですが、関西なまりでプラグインハイブリッドを説明する弾丸トークに圧倒されてしまいました!ギャグも関西風で、個人的にはとても楽しい説明でしたが、皆さんはどうでしたか? 説明の中では、一年半年ぐらい後の2012年初めに発売すること、値段は今のプリウスを買いたいと思っている人であれば買える値段にする予定であることなど、普段聞けない話も披露されました。
一方、メタポリスのバーチャル会場では、田中さんのアバターが現れ、実物との違いがひとしきり話題になりました。モチロン、実物の方がずっとステキでしたよ!

田中さんからプリウスプラグインハイブリッドの特徴を説明したあと、リアル/バーチャルの参加者に感想や意見を聞きました。
今回はオールトヨタ体感フェアの試乗会で実際にプラグインハイブリッドを試乗した方の生の声を聞くことができました。
試乗した人の意見としては、「静か」「加速がいい」という走行そのものの感想のほか、「7、8人乗りのタイプも欲しい」「スポーツタイプも欲しい」といったバリエーションに対する意見も多く頂きました。



プラグインハイブリッド車はハイブリッド車の進化系?

今回カーライフ研究所として注目していたのは、「プラグインハイブリッドってどう説明したら一番分かりやすいの?」ということでした。
ハイブリッド車の電池が大きくなって家庭で充電できるクルマ、電気自動車だけど電池がなくなってもハイブリッドで走れるクルマ、ハイブリッド車と電気自動 車のいいところを組み合わせたクルマ、と色々な説明があります。トヨタ自動車の中でもどの説明がわかりやすいのか意見が分かれています。

それなら、といういうことで、フォーラムではオールトヨタ体感フェアでプリウスプラグインハイブリッドに試乗した方、バーチャル会場に集まった方から直接意見を聞かせて頂きました!

Q. プラグインハイブリッド車の説明で一番分かりやすいのは次の3つのうちのどれですか?

  1. (1)電気自動車の進化系
  2. (2)ハイブリッド車の進化系
  3. (3)両方のいいとこ取り

その結果がこのグラフです。イベントの一回目と二回目とも同じような結果となりました。

全体でみると、「ハイブリッド車の進化系」が一番多く、次が「電気自動車とハイブリッド車のいいとこどり」という意見でした!やはり、普及が進んでいるハイブリッド車を基本に説明するのが一番分かりやすいのでしょうか。田中さんも参考になったと大変喜んでいました。
今後トヨタ自動車がプラグインハイブリッド車をどのように説明していくのか、楽しみですね。

2500件の質問が寄せられた質問コーナー

その後のリアル/バーチャル合同の質問コーナでは、なんと2500件もの質問が寄せられました。
その全てには回答できませんでしたが、今回初めて聞く情報もいくつかありました。

Q. 充電に使用する電気量はどのくらい?
A. 100Vの場合、1200Wくらい。ヘアドライヤーくらいです。200Vの場合、充電時間が短い分、ヘアドライヤーの1.7個分くらいですね。
満充電するのに昼間の電気代だと80円くらい、夜間の電気代(専用の契約が必要)だと30円くらいでできます。
Q. バッテリーの重量は?
A. 160kgです。元のクルマよりも140kgくらい重くなっていますが、回生エネルギーの取りこみや電池電圧の高さを生かしロスを抑えることで、元のクルマと同じような燃費で走ることができます。
Q. いつ販売されますか?
A. 今も実は一部の方にはリースで出していますが、1年半後くらいを目処に、みなさんにお買い求めいただけるようにしたいと思います。
Q. 販売価格はどのくらいですか?
A. 現在のプリウスの購入を検討されている方であれば、お買い求めいただける価格にしたいと思います。
Q. PHVでスポーツカーは出ますか?
A. トヨタのハイブリッドシステムがベースであれば、理屈上では他の車種でもプラグイン化ができます。プリウス・プラグインハイブリッドが成功すれば他の車種も検討したいです。
Q. 電池の寿命はあるのでしょうか?
A. 基本的にはクルマ自身の寿命とバッテリーの寿命がずれないように設計しているつもりです。劣化はしますが1~2年で使えなくなるようなことはありません。
Q. PHVを作ったきっかけは?
A. 石油が少なくなり、クルマが増えたことにより、クリーンなクルマが求められるようになりました。電気自動車は航続距離に限りがあるので、電気は使えるけれども、普段のクルマと同じようにも使える実用性の高いクルマを早く普及させるために開発しました。
Q. 充電完了後に合図などはあるんですか?
A. 今はフロントガラスの下にあるランプが消えることでお知らせしていますが、今後は一目で充電の進行具合が分かるようにしたり、携帯電話に知らせてくれるような仕組みも検討しています。

今後、回答できなかった質問のうち、主なものについて、このカーライフ研究所のWEBサイトで回答を掲載する予定ですので、こちらもお見逃しなく!

ガズーメタポリスで新しいサービスを計画中!

盛り上がったイベントではありましたが、「いくら人から話を聞いても体験しないとわからないなぁ」という方も多いと多いと思います。トヨタ自動車では、プラグインハイブリッド車の試乗機会を増やしていく予定ですが、この動きに呼応し、ガズーメタポリスでもプラグインハイブリッドの体験ができるサービスを7月中旬に公開する予定です!

これは、バーチャル空間でエコ走行を体験できる「バーチャルESPO機能」を大幅拡張し、プラグインハイブリッドだけでなく、ハイブリッド車や電気自動車の特徴も楽しんで頂けるものなのですが、バーチャル会場では、機能拡張の参考とするため、現在のESPO機能について意見を聞きかせていただました。

会場からは、

・燃費走行を競うゲーム
・大量ココアゲットのゲーム
・タイムアタック
・アイテムがもらえるゲーム
・ESPOゲームとハイブリッドドライブとの融合
・他社車種とのレーシングゲーム

といった要望があつまりました。こうした意見を参考に、今後機能のバージョンアップを進めて行きますのでどうぞお楽しみに!

次回のバーチャルフォーラムはバーチャルESPO機能を公開する7月中旬を予定しています。テーマはエコ走行。進化したESPO機能の紹介をしながら、環境に優しいカーライフについて考えていきます。

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