
次回のテーマは「低炭素社会」
さて、次回のテーマは、個人の生活から社会にまで視野を広げた「低炭素社会におけるカーライフ」じゃ。
低炭素社会とは、地球温暖化の原因となる二酸化炭素などの温室効果ガス排出を抑制しながらも経済発展を実現した社会のことなんじゃよ。
こうした社会ではハイブリッド車や電気自動車、燃料電池車がガソリン自動車の代わりに走っておったり、高速道路では自動運転のトラックが使われておるかも知れんのう。発電の方法も太陽光発電や風力発電、バイオマスによる発電などがメジャーになっとるかも知れん。

バーチャルフォーラムの開催は9月17日
そんなわけで、第3回バーチャルフォーラムでは、カーライフのスタイルだけではなく、低炭素社会という観点でカーライフがどのような姿になっているか、あるいはどのような姿になるべきかをトヨタ自動車からの提案をベースに皆さんと意見交換する予定じゃ。
フォーラムは9月17日(木)21:00からトヨタメタポリスのイベントホールで実施する予定じゃ。もちろん、参加者にはトヨタ自動車からLabile(レイビル)や仮想通貨MMPの配布もあるから、トヨタメタポリスをご存知ない方はこの機会に是非登録してくだされ!
フォーラムの詳細はこちら
それでは、次回のバーチャルフォーラムでお会いしましょうぞ!
おっと、次回テーマの補足説明をワシの助手がしておるので、興味がある方はこちらも読んでくだされ。フォーラムをさらに楽しむことができると思いますぞ!


現在トヨタ自動車では、二酸化炭素の排出抑制のため、ハイブリッド車をはじめ、プラグインハイブリッド車、電気自動車、燃料電池自動車などの新しい動力源を持ったクルマや、パーソナルモビリティ(一人乗りの乗り物)の開発、自動車の自動走行、自動車の共同利用を行うカーシェアリングなど、様々な研究や取り組みを行っているんです。 以下の情報は、そうした取り組みの一端を皆さんに知っていただくために私が集めたものです。
低炭素社会に向けたトヨタ自動車のアクションプラン
トヨタ自動車は2008年6月に「研究開発」「モノづくり」「社会貢献活動」の3つの分野で低炭素社会に貢献するためのアクションプランを発表しています。トヨタ自動車がどんなクルマに力を入れようとしているのかがわかります。
以下は、その時のニュースリリースです。
ニュースリリースはこちら
ハイブリッド車
プリウスをはじめとしたハイブリッド車は前にも増して大きな注目を集めるようになりました。
トヨタ自動車はこのハイブリッド技術が、電気自動車はもちろん燃料電池車など次世代のエコカー技術の中心になると考えています。
以下に紹介するWEBページでは、トヨタ自動車がなぜハイブリッド技術をエコカーの中心と考え、進化させてきたのかを知ることができますよ。
パワートレーン技術のページはこちら

プラグインハイブリッド車
プラグインハイブリッド車は、トヨタ自動車のハイブリッド技術をベースに、電池の搭載容量を増やし、家庭用電源でも充電できる充電装置を付加することで、モーターのみで走行できる距離を増やしたクルマです。
近距離は電気自動車としてガソリンを消費せずに走行し、長距離はハイブリッド車として走行できます。電気自動車は燃費はいいけど航続距離が不安...という人には頼もしい乗り物かもしれませんね。
以下は、トヨタ自動車が2007年にプラグインハイブリッド車を発表した時のニュースリリースです。
ニュースリリースはこちら


プラグインハイブリッド車「トヨタプラグインHV」
電気自動車
エコカーといえば無くてはならないのが電気自動車。トヨタ自動車は2009年1月にアメリカ・デトロイトで開催された自動車ショーで、小型電気自動車「FT-EV」を出展しています。
リチウムイオン電池を搭載した超小型軽量ボディに4人乗車が可能というもので、1回の充電で約80Kmの走行が可能とのことです。「FT-EV」は近距離移動を想定した電気自動車で、トヨタ自動車は2012年までにこうした電気自動車を近距離コミューターとしてアメリカ市場に導入する計画を発表しています。
以下は、トヨタ自動車のニュースリリースです。
ニュースリリースはこちら

小型電気自動車「FT-EV」
燃料電池車
水素から電気をつくる「燃料電池」を動力源とした電気自動車が、燃料電池車です。
水素は環境にやさしく、エネルギー効率が高い上に、様々な燃料からつくることができるエネルギーです。また、その生産には太陽光や風力といった再生可能なエネルギーなどを使用できるため、エネルギーの多様化に寄与します。さらに、石油に代表される化石燃料のように枯渇する心配もないため、エネルギー安全保障の強化にも大きく貢献します。ただし、水素の貯蔵方法やクルマが事故を起こした時の安全性の確保という課題もあります。
以下は、トヨタ自動車が開発している燃料電池車の説明ページです。
燃料電池のページはこちら

燃料電池ハイブリッド車「トヨタFCHV」


ITS(Intelligent Transport Systems)への取り組み
クルマの燃費が良くなっても、渋滞がひどかったり思わぬ回り道をしてしまうようではその効果も薄れてしまいますよね。クルマそのものだけでなく、社会環境や交通環境が変わらなければその恩恵を十分に受けることはできなくなってしまうかもしれません。
トヨタ自動車は、ITSを活用したエコドライブの支援、渋滞緩和や回避、交通の効率化などに取り組んでいます。皆さんがよく使うETCやカーナビもITSの取り組み成果の一つです。
ここでは一例として、トヨタ自動車が2004年「愛・地球博」で活躍したIMTS(Intelligent Multimode Transit System)を紹介しましょう。
IMTSは鉄道とバスの長所を結合させた新しい中距離・中量輸送システムです。幹線部は専用道路を隊列を組んで自動走行し、一般道路では単独で手動運転することで、都心部から郊外の面的領域を乗り換えることなく直結することが可能となります。「愛・地球博」では会場内の移動手段として約180万人に利用されました。たとえば、高速道路をトラックが列車のように隊列走行することで交通事故や渋滞を防ぎ、効率良い物流を実現することができるかもしれません。

鉄道とバスの長所を結合させた新しい輸送システム「IMTS」

食料と競合しないセルロース系バイオエタノールの製造
地球温暖化対策の中でも重要とされるバイオエタノールの生産は、資源の少ない我が国にとってはエネルギー安定確保のための重要な取り組みでもあります。
トヨタは、このバイオエタノールを植物のうち食糧になるもの以外から生産する技術の開発に取り組んでいます。
ニュースリリースはこちら

こうしてみると、低炭素社会につながる技術や考え方というのは本当に多岐に亘りますし、それぞれが可能性を持つものだと感じます。
未来の世界ではこのうちのいくつかが実用化され、皆さんが日常生活使うようになるのでしょう。どのような技術や考え方が未来のカーライフで実現されるのか...それが決まるにはトヨタ自動車の技術開発だけではなく、皆さんの考え方、ライフスタイルの変化なども大きな要素になります。