
「シームレス」という言葉になじみのない方が多いと思うが、「つなぎ目のない」とか、「複数のサービスを違いを意識せずに利用する」といった意味があるんじゃ。
つまり「シームレスなモビリティライフ」というのは、i-REALのような小型の一人乗り(パーソナル)モビリティがそのままクルマの運転席になったり、家や店舗施設の中の移動手段になる、というものなんじゃよ。
言葉で説明するのはわかりづらいので、7月23日のフォーラムで紹介した概念図をお見せしよう。

トヨタが提案した家とクルマと情報の概念図 <画像クリックで拡大>
あー、この図でもわかりづらいという人がおるようだのう。具体的なデザインは次回のフォーラムに向けて制作中でワシも苦労しておるんじゃよ。
上の図にある左の螺旋形の建物は「家」を表しておるんじゃ。簡単に言えば、この「家」からパーソナルモビリティに乗ってクルマにそのまま入り込み、出先ではクルマからパーソナルモビリティに乗ったまま出て行って活動する、というコンセプトなんじゃよ。



普段何気なくカーライフを送っていても、玄関の扉を開け、クルマのカギをあけてドアを開き、シートに乗ってドアを閉め、エンジンをかけたりする、といった行動はよく考えると面倒だったりムダだったりすることもあるのう。
今回提案している「シームレスなモビリティライフ」では、パーソナルモビリティを介することで、こうしたことがより円滑になると考えておるんじゃ。
また、コンシェルジュ(相談相手)としての機能も持っておって、例えば家の中で家族と明日の外出先を決めると、その情報がパーソナルモビリティにも登録され、ドライブでもそのまま活用するなど、人間の行動だけではなく情報もシームレスに伝達することも考えておる。
前回のバーチャルフォーラムでは、そんな説明をしながら、シームレスなモビリティライフの中心を担うパーソナルモビリティ「i-Ling」を3Dで再現して参加者に配布したんじゃ。
トヨタメタポリスの中では、この「i-Ling」に乗って高速移動するだけでなく、店舗の中にも入り込んで買い物を楽しんだりすることもできるようになったんじゃよ!

そんなわけで、次回8月27日のフォーラムは、「シームレスなモビリティライフ」のうち、この「i-Ling」と親和性の高い「家」と「クルマ」が話題の中心になる予定じゃ。
パーソナルモビリティに乗って入り込める家はどこまでが現実的じゃろうか?家の廊下を大きくしたりしなければならんかもしれんのう。家の中が泥だらけになったらどうしようかと思う人もいるじゃろう。
また、トヨタから提案した、パーソナルモビリティがそのままクルマに入り込み、運転席になるコンセプトは実際にできるものなんじゃろうか?
クルマが重くなったりしないか心配じゃという方もいるじゃろう。
フォーラムではそんな話を交えながら、建築家の平田晃久氏に協力いただいてデザインした「家」の3Dモデルを公開する予定じゃ。
もちろん、i-Lingに乗ったまま乗り込める「クルマ」も紹介するぞい。
バーチャル世界ではありながらも、実際の家やクルマとしてどうなるだろう、という意見交換ができることを楽しみにしておるよ!
イベントが待ちきれないとか言いたいことがたくさんあるという方は、このWEBサイトのアンケートでも意見を投稿するとよいじゃろう。

さらに、9月17日の第三回のフォーラムの時にはこの「家」と「クルマ」をトヨタメタポリスの実際の生活で使えるように提供する予定じゃから、興味のある方は今すぐトヨタメタポリスに登録することをオススメするぞい!
それでは皆さん、次回のイベントでお目にかかりましょうぞ。
できれば、イベントの時に「ハカセー」なんて声をかけてくれると、うれしいのう!