トヨタ未来カーライフ研究所
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第1回バーチャルフォーラム

みなさん、こんにちは。メタポリスキャスターのメタガワです! 普段はトヨタメタポリスのニュースをレポートする「メタポリス通信」にてニュースを掲載したり、動画で生中継をしたりしていますが、今回「トヨタ未来カーライフ研究所」のPRも担当させていただくこととなりました。10月までの4ヶ月弱の期間となりますが、よろしくお願いいたします。
さて、今回は7月23日開催しました、「トヨタ未来カーライフ研究所」の第1回バーチャルフォーラムの結果速報をお伝えしたいと思います。 事前にトヨタからニュースリースが発表されたこともあり、トヨタメタポリスのイベントホールには1,700人のユーザーが集まりました。メタガワが取材したところでは、2時間前から待っていた方もいれば、仕事帰りで滑り込みで参加された方、いつもより寝る時間を遅くして参加した小学生など、結構苦労した方もいたようです。皆さんはいかがでしたか?

「トヨタ未来カーライフ研究所」の詳細が明らかに

さて、こちらがイベント開始時の様子です。様々な姿のユーザーがチャットを楽しむ様子はメタポリスのイベントの恒例の風景となっています。

まずは司会の中村伊代さんから「トヨタ未来カーライフ研究所」設置の趣旨と、今後意見交換をするテーマとしてトヨタから提案する、「シームレスなモビリティライフ」の概要が説明されました。
仮想世界における「トヨタ未来カーライフ研究所」は、トヨタメタポリス内に設置された新しい研究機関という位置付けになっています。その所長にトヨタメタポリスのユーザーにはおなじみの「クルマ博士」が就任したという説明が行われました。クルマ博士の本名が「久留間 博士(ひろし)」だったとは、さすがのメタガワも知りませんでした!
そういえば、前回のタウンミーティングVol.4でお披露目になった小型知能ロボット「ミライ」と「エコル」も元気に活躍していましたね。イベントと同時に彼らの連載コミック第2回が公開され、仮想世界での「トヨタ未来カーライフ研究所」設立の背景が明らかになっていますから、是非こちらもご覧下さい。

イベント会場の様子

イベント会場の様子

クルマ博士、ミライ・エコル紹介の様子

クルマ博士、ミライ・エコル紹介の様子

さらに、コンセプトのヒントはメタポリスユーザーからの声だったということがメタポリス企画担当のリュウさんから明かされました。
確かに、トヨタメタポスのユーザーでクリック看板や宝箱探し、アイテム購入でi-REALに乗ったり・降りたりを繰り返しているのは私だけではないはず。それにしても、バーチャルの何気ない生活が新しいアイディアの源泉になるとは驚きです。

バーチャル新型パーソナルモビリティに大きな関心

バーチャル新型パーソナルモビリティに大きな関心
続いて、実際にトヨタの東京デザイン部長を務める、布垣(ぬのがき)さんから大きなテーマの一つである「シームレスなモビリティライフ」の概念について提案がありました。
ちなみに、「シームレス」というのは「つなぎ目のない」とか、「複数のサービスを違いを意識せずに利用する」といった意味があるとのことです。

今回トヨタが提案したシームレスなモビリティライフというコンセプトは、i-REALのような小型の一人乗り(パーソナル)モビリティがそのままクルマの運転席になったり、家や店舗施設の中の移動手段になる、というものです。
普段何気なくカーライフを送っていても、玄関の扉を開け、クルマのカギをあけてドアを開き、シートに乗ってドアを閉め、エンジンをかけたりする、といった行動は、パーソナルモビリティを介することでより「シームレス」になる、という説明でした。

トヨタが提案した家とクルマと情報の概念図

トヨタが提案した家とクルマと情報の概念図 <画像クリックで拡大>

また、コンシェルジュ(相談相手)としての機能も有し、例えば家の中で家族と明日の外出先を決めると、その情報がパーソナルモビリティにも登録され、ドライブでもそのまま活用する、といったシーンが紹介され、人間の行動だけではなく、情報もシームレスに伝達するコンセプトとのことでした。

今回パーソナルモビリティの提案となりましたが、次回はこのコンセプトのうち、パーソナルモビリティごと搭乗するクルマやパーソナルモビリティに乗ったまま入れる家を3Dオブジェクトにして提案したいとのことでした。

新型パーソナルモビリティのシームレス性に注目

続いて、今回の目玉である新型モビリティ「i-Ling」が舞台に登場しました。
この新しいパーソナルモビリティの機能検討にあたっては、シームレスにするだけではく、いかに「カッコよく」乗り降りする仕草を見せられるか、ということにこだわったとのことでした。
さらに、メタポリス企画担当のリュウさんからバーチャルパーソナルモビリティ「i-Ling」の機能説明が行われました。

トヨタが提案した「i-Ling」は、メタポリスの一部施設内への乗り入れ・搭乗したままの看板・宝箱クリックなどができるようになっており、バーチャル世界でも「シームレス」が体感できるのが特徴。
参加者からは「すごい!」「これならいいかも」といった肯定的なコメントが大量に出ました!

しかし、今回はトライアル的に配布するβ版のため、メタポリス外(meet-meで運営している東京23区の世界)では利用できない制限がついているとの説明には、落胆の声は意外に少かったようです。とりあえずメタポリスでは自由にシームレス体験できますからね!
トヨタ自動車としては既存のi-REALとの棲み分けを考えながら10月の正式版リリースまでに結論を出すとのことでした。

続いて、「i-Ling」が参加者にもれなく配布されるという発表が行われると、イベントホール内は大きく沸き立ち、ハイテンションモードに切り替わりました。やはり、トヨタメタポリスではパーソナルモビリティは必需品のようです。

i-Lingデザイン画

i-Lingデザイン画

イメージ画像

トヨタの提案したコンセプトに対して様々な意見が飛び交う

「早く意見交換したい」と参加者から期待の高かったアンケートやトヨタ自動車の開発者との質疑応答では、バーチャル/リアル様々な分野に及ぶ意見が出ました。簡易アンケートは参加者の意見がそのままグラフにまとまって表示されるため、会場がどのような雰囲気なのかわかりやすかったと思います。

最初のアンケートでは、「シームレスというコンセプトは歩行弱者にとって大変便利なものかもしれないが、健常者にとっては本当に良いものなのかどうか」が確認されました。トヨタの社内でもいろいろと意見が出たテーマとのことでした。
アンケートの結果、77%の人が「誰にとっても役に立つ」、「どちらかというと役に立つコンセプト」だ、と評価していることがわかり、布垣さんもほっとしていましたね!

(1)誰にとっても役に立つコンセプトだと思うかどうか

グラフ

次のアンケートでは、i-Lingが乗り込むクルマの基本的な形状について質問されました。 これについては、一位は「ミニバン」で41%、僅差で二位「クロスオーバーSUV」が32%でしたが、選択肢になかった「スポーツカーを」という声も多々確認できました。

(2)「i-Ling」が乗り込むクルマの形について

グラフ

続いて行われた質疑応答については、じつにさまざまな意見が飛び出しました。

Q.「i-Lingという名前の由来は?」

A.「iはi-REALと同様、inspire(鼓舞する)やindividual(個々)をイメージしています。 LingはLink + Ringの造語。サステイナブルな繋がりを表現しています。」

Q.「i-Lingに乗ったまま乗り込めるクルマはいつ見れるの?」

A.「次回のイベントでは発表したいと思っています。クルマについても皆さんに配布したいと思っています。」

Q.「運転操作はどうなるの?片手でもいける?」

A.「運転操作は片手でもOKです。」

Q.「倒れませんか?」

A.「ジャイロセンサーなどで、安全に制御しています。」

Q.「音楽など聴けないのですか?」

A.「私も音楽が好きなので検討しています。」

Q.「歩道は走れるのですか?それとも車道のみ?」

A.「歩道の走行も考えています。」

その他の質疑応答については、後日報告しますね!

次回のフォーラムに向けてのヒアリング

さらに、次回のテーマとなるシームレスなモビリティライフを実現する「家」や「クルマ」については、参加者の自由な意見・要望がヒアリングされました。

自由意見についてはコメントが多く、参加者から大きな期待が寄せられていることが実感できるものとなりました。

「シームレスな家」については、建築家の平田 晃久(ひらた あきひさ)さんの協力で進めているとの説明に「本格的」といったコメントが出ました。

ただ、「シームレスな家は家そのものが動くもの」と思って意見を入れる参加者もいて、布垣さんから「家は動きません」といったコメントが出てくるシーンもありました。

ヒアリングの様子

ヒアリングの様子

イベント総括

最後に「トヨタ未来カーライフ研究所」の所長である「クルマ博士」とメタポリス企画担当の「リュウ」から今回のフォーラムの内容の総括がありました。

  • コンセプトは多くの方に賛同いただいたので、この方向で進める。
  • i-Lingは、メタポリスで利用可能な機能について、ユーザーの要望をどこまで反映できるかを検討し、次回のフォーラムで発表する。特にi-REALの機能強化やi-Lingとのすみわけを中心に考える。
  • 「家」「クルマ」については、ユーザーの意見を整理し、次回の3Dモデルの提案に反映する。ただし「家」については今回デザインをしている建築家の平田晃久(ひらた あきひさ)さんとの協議になるため、その結果を次回に具体的なデザインにして発表する。

前向きな回答に、参加者の方も満足した様子でした。

次回のバーチャルフォーラムは8月27日の21:00開催予定です。i-Lingで出入りできる家やクルマの具体的なイメージが登場し、その機能や実際に利用する場合を想定したエネルギー源について意見交換する予定です。 なお、「トヨタ未来カーライフ研究所」では、第2回バーチャルフォーラム事前アンケートでの意見を募集しています。バーチャルフォーラムだけでなくWEBサイトからもぜひ意見をお寄せください!

それでは、ごきげんよう!

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