今回(正式に2008年のF1レースドライバーになることが決まってから)初めてのテストですけど、バルセロナに来ているレースメンバーというのはレースエンジニアと数人のデータの担当、だから今迄のテストの時と変わらないんです。だから本当に(正式にレースドライバーになったと)実感するのは開幕戦間近になってからじゃないですか。
今回は基本的なエクレトロニクスに慣れることから始めました。僕はGP2から来ているんでトラクション・コントロールを上手く使うということの方が不自然だったんです。だから無いほうがまだ自然で、特に難しいとは感じませんでした。ただエンジニアにとってはいろいろ調整しなくてはいけないところがあって難しいですね。今回からは自分のために作り上げていくんだということで、多少アプローチも違うかもしれません。 ブラジルのレースでシートに問題があることが分かったんですが、上の部分が押さえつけられる感じだったんで、レースの終わったあとでかなり我慢していたことがわかって。シートの上半分だけ調整したので右肩の痛みはないと思います。もちろんレースの距離を走らないとわからないんですが。来年の車にはこのシートは使えませんから、あと今年の残りのテストで使うだけなんですけど。 色々トライした中でもスタートは結構やっかいでした。3回ちょっと低い回転でトライして駄目でしたね。ちょっと上げると煙があまりたたずにちゃんとつなげられるんです。でも本当に微妙な調整で。本当にマニュアルのスタートですね。だからレースの始めでかなり左右されると思いますよ。
|