1. トヨタの品質の原点

トヨタは創業以来、「よりよいモノづくり」を追求することを通して、社会に貢献することを理念としてきた。その品質保証の原点は、会社創立当時に確立され、現在に至っている。豊田佐吉の「十分な商品テストを行うにあらざれば真価を世に問うべからず」であり、トヨタ自動車創業者豊田喜一郎の「お客様第一」「品質第一」である。

豊田喜一郎

故障した車に駆け寄る豊田喜一郎

創業当時、故障した車に駆け寄る豊田喜一郎(右下の人物)
<愛知県豊田市にあるトヨタ鞍ケ池記念館の展示ジオラマ>

写真は、1936年(昭和11年)4月、静岡県浜松において故障で立ち往生したG1型トラックに駆けつける喜一郎が、技術者とともに故障修理にあたっている様子を示したものである。「お客様第一」とともに「現地現物」で再発防止にあたった。