3.全社教育の体系

(1)事技系

下図は事技系の職位別教育・資格別教育と知識・スキル教育を示している。、STRETCH(Self Training and Education Toward Challenge:自己啓発支援プログラム)は、事技系、技能系共通のもので、「自らを成長させたい」意志を持った従業員に会社が教育ツールを提供したり、資格取得費用の一部を会社が援助する制度で、語学研修と公的資格取得支援制度からなっている。語学は、英語、中国語、日本語の3カ国語であり、受講料は全額自己負担。就業時間外に受講するレッスンと通信講座がある。

全社事技系教育体系

全社事技系教育体系

(2)技能系

下図は技能系の階層別研修・役割別研修およびTWI(仕事の教え方、人の扱い方)、専門技能修得制度を示している。語学と自己啓発支援は事技系と共通である。

特色のひとつである専門技能修得制度は1991年(平成3年)に幾多の試行錯誤の結果導入された。職場教育や集合研修、実務経験などを通じて各職種に必要な知識・技能を修得していく技能向上システムである。新入社員から研修が始まるC級は早い人で入社3年目くらいに修得できるもので、順次B級、A級、S級とレベルアップしていく。この制度のねらいは、1.能重視の職場風土づくり、2.技能の伝承と計画的な技能系人材の育成による強い職場体制づくり、3.技能系職場で働く個人一人ひとりが、自己の成長および喜びを実感でき60歳までいきいきと働ける会社生活の実現である。認定職種は鍛造、鋳造、組立、保全、改善など工場部門72をはじめ全社で270あまりである。

技能系研修全体像

技能系研修全体像