生産・生産技術・物流・調達
安全・衛生・健康
『「安全な作業・確実な作業・熟練した作業」安全な作業は作業の入口である。わたくしたちは、まずしっかりとこの入口を通りましょう。』これは1957年(昭和32年)に豊田英二専務取締役(現 最高顧問)が全従業員に呼びかけた言葉である。
当社はこの言葉を当社の安全衛生理念とし、永く安全衛生活動の基本としてきた。昭和における設備対応・安全基準作りの時代、平成に入り大きな災害の撲滅を目的とした重点災害防止活動、さらに近年は、安全衛生マネジメント、安全文化構築活動を展開し災害の発生をより確実に防止するとともに、より安全で安心な職場作りを進めている。
また当社は創業以来、安全管理はもとより、衛生管理の分野においても「健康で明るい職場づくり」をモットーに、従業員の健康管理や環境改善を活発に進めている。
従業員の健康管理については、健康診断結果に基づく健康回復をねらいとした健康づくり活動を推進してきたが、グローバル化の進展に伴い従業員の働き方の多様性などを考慮し、従来からの取組みに加え、予防に視点を置いた心身の健康保持増進活動の展開、環境整備を推進している。
具体的には、海外勤務者の増加に伴う健康施策の充実や、フィジカル面での生活習慣病の予防活動として食習慣、運動習慣の定着に向けた様々な取組み、メンタル面での従業員への「心の健康」に関する情報提供や管理監督者への研修会の充実など、時代時代のニーズをとらえた健康施策を推進している。
和暦
|
西暦
|
月
|
沿革
|
---|---|---|---|
1938
|
昭和13
|
7
|
安全委員会発足(安全委員会規則制定)
|
11
|
挙母工場(現 本社工場)内に診療所設置
|
||
1942
|
昭和17
|
10
|
トヨタ病院開院
|
1948
|
昭和23
|
8
|
民生部に安全衛生課発足
|
1949
|
昭和24
|
10
|
全豊田安全衛生研究会発足
|
1957
|
昭和32
|
7
|
協豊会安全衛生研究会発足
|
11
|
安全衛生本館完成
|
||
1961
|
昭和36
|
3
|
トヨタ自動車安全衛生協力会発足
|
1963
|
昭和38
|
4
|
安全衛生管理室(現 安全健康推進部)として独立
|
1964
|
昭和39
|
1
|
安全衛生管理会議(現 安全衛生管理委員会)発足
|
1974
|
昭和49
|
9
|
安全衛生管理室を各工場に設置(10月に各工場ごとに安全委員会衛生委員会を設置)
|
1977
|
昭和52
|
5
|
健保会館健診フロア完成
|
7
|
安全実技試験場(現 グローバル安全衛生教育センター)完成
|
||
1981
|
昭和56
|
4
|
田原診療所開設
|
1982
|
昭和57
|
6
|
人間工学実験室完成
|
1984
|
昭和59
|
9
|
堤診療所開設
|
1987
|
昭和62
|
9
|
トヨタ記念病院開院 トヨタ記念病院内に健康センター開設
|
1989
|
平成元
|
10
|
本社診療所開設
|
1992
|
平成4
|
4
|
元町診療所開設
|
1993
|
平成5
|
4
|
上郷診療所開設
|
4
|
老人保険施設「ジョイステイ」開所
|
||
1996
|
平成8
|
1
|
安全衛生推進部に名称変更
|
2000
|
平成12
|
3
|
安全衛生教育センター中棟完成
|
2002
|
平成14
|
6
|
すこやかはぁと館(技術診療所)開設
|
2004
|
平成16
|
3
|
安全衛生教育センター北棟完成
―名称をグローバル安全衛生教育センターに変更 |
2005
|
平成17
|
1
|
健診(胃)バスの導入
|
2006
|
平成18
|
1
|
安全健康推進部に名称変更
|
2007
|
平成19
|
3
|
衣浦診療所開設
|
2008
|
平成20
|
4
|
和暦
|
西暦
|
月
|
沿革
|
---|---|---|---|
1938
|
昭和13
|
7
|
安全週間行事開始
|
1949
|
昭和24
|
6
|
指名業務教育および選考制度開始
|
1950
|
昭和25
|
10
|
労働衛生週間行事開始
|
1953
|
昭和28
|
6
|
粉じん測定騒音対策を開始
|
1955
|
昭和30
|
7
|
豊田英二専務(当時)、労働大臣功労賞(産業安全)受賞
|
1957
|
昭和32
|
10
|
労働大臣(当時)より衛生優良事業場賞受賞
|
1959
|
昭和34
|
1
|
安全推進員制度発足
|
1960
|
昭和35
|
3
|
安全推進目標制度発足
|
7
|
安全カレンダー安全掲示板を全社に配布設置
|
||
「安全衛生ニュース」創刊
|
|||
1961
|
昭和36
|
1
|
衛生管理員制度発足
|
2
|
専任安全指導員の配置
|
||
9
|
全社的に4S(整理、整頓、清潔、清掃)運動を推進
|
||
1962
|
昭和37
|
1
|
安全心得カードの配布
|
4
|
社内無災害表彰制度発足
|
||
1964
|
昭和39
|
1
|
安全推進職場指定制度発足
|
タッグアウトオーダー制度、設備立合制度確立
|
|||
1965
|
昭和40
|
1
|
定期環境測定を全工場で開始
|
1966
|
昭和41
|
1
|
作業主任者責任者制度発足
|
|
設備の安全基準化推進
|
||
1968
|
昭和43
|
1
|
安全作業手順の整備と徹底(会社方針として展開)
|
1969
|
昭和44
|
7
|
「安全の誓い」の実施
|
1970
|
昭和45
|
1
|
不意の起動による災害防止活動の推進(物理的および作業行動対策の実施)
|
1972
|
昭和47
|
6
|
第一線監督者の異常処置教育の重点推移
|
1974
|
昭和49
|
9
|
ライン部門での自主的管理の強化(場面行動災害防止を推進)
|
1976
|
昭和51
|
1
|
作業姿勢重量物取扱作業の改善開始
|
6
|
危険予知(KY)手法導入
|
||
|
有害物事前検討を開始
|
||
1979
|
昭和54
|
1
|
「ルールを守る活動」の定着
|
1980
|
昭和55
|
1
|
異常処置指導員教育開始
|
6
|
人の機能区分による作業改善開始
|
||
1981
|
昭和56
|
4
|
高齢者適職開発プロジェクトの発足
|
1982
|
昭和57
|
11
|
異常処置作業の指名業務化
|
1983
|
昭和58
|
1
|
危険予知(KY)活動の全社推進
|
9
|
作業条件測定実施要領制定(腰痛上肢痛)
|
||
1985
|
昭和60
|
1
|
|
2
|
自己評価と改善活動の推進
|
||
6
|
中高年者用トヨタ式機能評価法を実施
|
||
1986
|
昭和61
|
5
|
工程別安全研究活動開始
|
1987
|
昭和62
|
1
|
安全優良職場認定制度展開
|
1991
|
平成3
|
1
|
全社一斉安全総点検実施
|
|
安全設計検討会発足
|
||
1992
|
平成4
|
1
|
重点災害防止(STOP6*)活動開始
|
1993
|
平成5
|
2
|
新任課長研修開始
|
1997
|
平成9
|
10
|
職場診断活動開始
|
11
|
「安全の碑」建立
|
||
1999
|
平成11
|
2
|
新任部長研修開始
|
12
|
MSDSに基づく化学物質管理開始
|
||
2000
|
平成12
|
4
|
全社エルゴ委員会発足
|
2004
|
平成16
|
12
|
設備ロックアウトシステム導入
|
2005
|
平成17
|
3
|
全社分煙化対策開始
|
2006
|
平成18
|
1
|
労働衛生マネジメントシステム(OSHMS)展開開始
|
4
|
安全衛生法改正(リスクアセスメント義務化)
|
||
7
|
人と車両接触防止活動展開
|
||
2008
|
平成20
|
1
|
安全文化構築活動開始(トップと第一線の意識と行動の改革)
|
6
|
全社安全衛生委員会(委員長:社長)開始
|
||
7
|
新任役員ワークショップ開始
|
||
8
|
|||
2009
|
平成21
|
6
|
チーフリーダー(CL)安全研修開始(対象:全CLクラス)
|
9
|
経営会議にて安全状況報告開始(全役員向け)
|
- *
- STOP6とは、1992年から重大災害未然防止を重点に置いた活動で、Safty TOYOTA 0(Zero Accident)Project 6項目、を表している。
重点6項目とは次の6つである。
1.機械での挟まれ、巻き込まれ(ただし動力によって挟まれたもの)
- 2.重量物(100kg以上)による接触などによる災害
- 3.車両との接触などによる災害
- 4.墜落(2m以上の高所からの転落含む)による災害
- 5.感電による災害
- 6.高熱物との接触などによる災害
- 2.重量物(100kg以上)による接触などによる災害
和暦
|
西暦
|
月
|
沿革
|
---|---|---|---|
1945
|
昭和20
|
8
|
保健婦(当時)による結核患者の家庭訪問開始
|
1955
|
昭和30
|
4
|
健康診断規定制定
|
1968
|
昭和43
|
2
|
人間ドック開始(愛知県保健センター活用)
|
1974
|
昭和49
|
1
|
成人病健診の拡大実験(従来の胃集団健診肝機能検査に心電図総コレステロール検査を加え、成人病健診として実施)
|
1977
|
昭和52
|
5
|
人間ドック開始(健保会館)
|
1978
|
昭和53
|
4
|
専門医による生活指導会開始
|
1984
|
昭和59
|
4
|
職場体操にストレッチ体操を導入
|
1986
|
昭和61
|
11
|
メンタルヘルスケアリーダー養成研修開始
|
1987
|
昭和62
|
4
|
階層別健康教育導入
|
1989
|
平成元
|
9
|
頭痛相談体制導入
|
1991
|
平成3
|
4
|
健康相談電話開設
|
1992
|
平成4
|
1
|
健康管理システム(Human)の導入と健康診断項目の充実
|
1993
|
平成5
|
3
|
エイズ予防対策開始
|
10
|
新規経過観察者指導会導入
|
||
1994
|
平成6
|
1
|
法改訂に伴う騒音健診項目の見直し
|
1995
|
平成7
|
4
|
ヘルスチェックシステム導入
|
1996
|
平成8
|
5
|
社員食堂でのカロリー表示開始
|
10
|
オフィスストレッチ導入
|
||
海外出張者健康チェック導入
|
|||
1998
|
平成10
|
4
|
産業医の専属体制充実
|
1999
|
平成11
|
12
|
就業制限内容の見直し
|
2000
|
平成12
|
1
|
健康管理システム2000年対応と健康診断体制の見直し
|
2001
|
平成13
|
4
|
社内イントラネットの「心の健康」ホームページ開設
|
2002
|
平成14
|
1
|
管理監督者リスナー教育導入
|
9
|
長時間労働者への健康チェック強化
|
||
10
|
休務者へのフォローによる健康状態確認強化
定期職制異動に伴う異動・昇格者の健康確認フォローの開始 |
||
2003
|
平成15
|
3
|
中国でのSARS発生に伴う予防対策の実施
|
10
|
季節性インフルエンザの海外出張者・赴任者への予防接種開始
|
||
2004
|
平成16
|
1
|
ミールチェックシステム導入による社員食堂でのカロリー摂取状況の見える化
|
4
|
行動変容プログラム導入による生活習慣改善指導の開始
|
||
2005
|
平成17
|
4
|
|
禁煙教室開始
|
|||
健康診断へのBDI(うつ症状)問診導入
|
|||
健診時「こころのガイドブック」配布開始
|
|||
2006
|
平成18
|
2
|
糖尿病新システム(体験入院)導入
|
3
|
新型インフルエンザ(H5N1)発生に備えた対策実施
|
||
2007
|
平成19
|
5
|
全従業員対象に健康ハンドブック配布
|
2008
|
平成20
|
4
|
新健康管理システム(Newmans)導入
|
7
|
メタボリックシンドローム予防保健指導開始(現 健康ステップアップセミナー)
|
- *
- 健康BIP2活動
2005年から5カ年会社方針として、BMI(肥満防止)と禁煙の2つを目標に掲げた行動変容プログラム
BIP=Behavior change Innovation Program