車両系統図

【豆知識】登録商標の変遷

ここでは、トヨタの登録商標(以下、商標)および社章を記している。

1935 創業時の商標

「G1型トラック」と「AA型乗用車」は豊田(とよだ)自動織機製作所の自動車部で開発されたため、当初、「トヨダ」を冠して呼ばれていた。

  • 創業時の商標
  • 創業時の商標
  • 創業時の商標

1936 一般公募により制定(後の社章)

1936年(昭和11年)7月、豊田自動織機製作所の自動車部は、念願の乗用車の完成を機に、販売の側面援助とトヨダ車の宣伝を兼ねて、「トヨダマーク」の懸賞募集を行った。そして全国から集まった27,000点の中から、同年9月25日に審査会を実施。厳選の結果、カタカナの「トヨタ」を円で囲んだマークが採用された。

  • トヨタマーク
  • トヨタマーク

「トヨタ」を採用した理由は次の3つである。

  1. 1. 商業美術的に見て、濁点を付けないほうが、さわやかであり、言葉の調子(音の響き)も良い
  2. 2. 画数が8で縁起が良い
  3. 3. トヨダ(豊田)という人名から離れることにより、個人的企業から社会的存在への発展の意味を含める

この「トヨタマーク」の採用に伴い、10月からは製品名も「国産トヨダ号」から「国産トヨタ号」に改められた。

さらに1937年4月、トヨタ車の商標として登録、同年8月28日にトヨタ自動車工業を設立した。

以降、現在までの社章である。

1989 新トヨタマーク&ロゴタイプ制定

新トヨタマーク

1989年(平成元年)10月2日、「トヨタマーク&ロゴタイプ」が設定された。

新マークは、トヨタブランドを示すマークとして、新たに設定したもので、トヨタ車の先進性と信頼性を象徴する統一的なマークとして、今後発売される新型車に使用され、そのエンブレムが車両に装着された。

マークの意味は、全体のデザインを楕円で統一している。楕円は2つの中心を持つ曲線であって、お客様の心と車づくりの心が一体になった信頼感を表している。タテとヨコに組み合わせた2つの楕円はトヨタの「T」であり、背後の空間は、トヨタの先進技術のグローバルな広がりと未来・宇宙に翔ける無限の可能性を表している。

トヨタ自動車は、お客様に満足していただくことをクルマづくりの原点と考えており、21世紀を見据えたクルマづくりのために、先進技術の研究開発に積極的に取り組むとともに、品質体制やサービス体制の充実、強化に努めている。新マークは、このような考え方を表象し、またトヨタブランド車に統一して使用するシンボルマークとして、設定されたものであり、国内外におけるトヨタのブランドイメージの統一化を目的としている。海外では、すでにLEXUSブランドを示すマークが使われており、トヨタブランドの新マークの設定により、2系統のマークが使用されることになる。

高級車ブランド、レクサスを設定

レクサスマーク

レクサスは1989年に設立されたトヨタ自動車の高級車ブランドである。入念なマーケットリサーチに基づく商品企画と、綿密なマーケティング/サービス施策により、レクサスブランドが始まった。

このページの先頭へ