第8節 本格的乗用車トヨペット・クラウンの登場
第1項 S型エンジン搭載の小型車開発
S型エンジン搭載小型車
S型エンジンを搭載したシャシーの概要は、表1-24のとおりである。型式名は、エンジン型式「S」の後に、開発順にアルファベットを付与して設定された。ボデーについては、統一された名称・分類型式はなく、ボデー架装メーカーが便宜的につけた型番を用いていた。
表1-24 S型エンジン搭載のシャシー(1947~57年)
(単位:mm)
型式
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種別
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ホイール・ベース
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トレッド
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生産・製作時期
|
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---|---|---|---|---|---|
前
|
後
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||||
SA型
|
乗用車
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2,400
|
1,300
|
1,350
|
1947年1月~
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SB型
|
トラック
|
2,400
|
1,325
|
1,350
|
47.4~
|
SC型
|
試作乗用車
|
2,413
|
1,296
|
1,347
|
48.6~
|
SD型
|
乗用車
|
2,413
|
1,315
|
1,340
|
49.11~
|
SE型
|
SD型改造
|
2,413
|
1,315
|
1,350
|
50.6~
|
SF型
|
乗用車
|
2,500
|
1,325
|
1,350
|
51.10~
|
SG型
|
トラック
|
2,500
|
1,325
|
1,350
|
52.3~
|
SH型
|
乗用車
|
2,500
|
1,325
|
1,350
|
53.9~
|
SK型
|
トラック
|
2,500
|
1,325
|
1,350
|
53.9~
|
SKB型
|
トラック
|
2,500
|
1,325
|
1,350
|
54.9~
|
ST10型
|
乗用車
|
2,400
|
1,190
|
1,180
|
57.5~
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- (注)
- SKB型は、トヨペット・ライト・トラック(トヨエースの前身)。
ST10型は、トヨペット・コロナ(初代)。
S型エンジン搭載シャシーのうち、1957(昭和32)年に開発したトヨペット・コロナST10型は、シャシー・フレームとボデーが一体となった単体構造(モノコック・ボデー)を採用した。それまでのシャシー・フレームを備えた車種とは構造が異なったが、トヨタ自工製の乗用車ボデーを使用したものではなかった。ボデーの製造は関東自動車工業に委託しており、その点ではSA型からSH型に至る乗用車と同じように外注ボデーであった。