TMMI、TMMTX、TMMMSの設立

1995(平成7)年、トヨタは現地生産の拡充を図るため、北米4番目となる車両工場の立地をインディアナ州にすることを発表した。生産車種は、中型ピックアップT100の後継モデルとして開発中のフルサイズピックアップ「タンドラ」であった。1996年に同州ギブソン郡にトヨタ・モーター・マニュファクチャリング・インディアナ(TMMI)を設立し、1998年にタンドラのラインオフ式を行った。生産開始に向けて準備を進めているさなかの1998年4月には、タンドラベースのSUVであるセコイアの投入計画を発表していたこともあり、TMMIの生産能力は当初の年産10万台から15万台に拡大された。セコイアは計画どおり2000年から生産が開始された。また、これに先立ちTMMIではシエナの生産をトヨタ・モーター・マニュファクチャリング・ケンタッキー(TMMK)から受け入れるため、2000年に第2工場(東工場)の建設に着手した。

さらに、2003年3月にはタンドラ専用の生産工場としてテキサス州サンアントニオにトヨタ・モーター・マニュファクチャリング・テキサス(TMMTX)を設立した。工場建設は順調に進み、2006年11月にラインオフ式が実施された。生産能力は年産20万台で、2代目タンドラの生産を担った。

次いで2007年4月、新たにミシシッピー州ユニオン郡に車両生産拠点としてトヨタ・モーター・マニュファクチャリング・ミシシッピー(TMMMS)を設立した。同生産拠点の稼働は2011年11月となる。また、2007年には資本・業務提携先である富士重工業の現地法人スバル・オブ・インディアナ・オートモーティブ(SIA)で、年間10万台の規模でカムリの委託生産も開始した。この委託事業により、SIAの総生産能力はスバル車と合わせて年間約24万台に達した。

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