第9節 量産量販に向けての準備

第6項 生産能力の増強、月産1万台を目指して

目標は月産1万台

1951(昭和26)年に始まった「設備近代化5カ年計画」では、現有設備の更新と合理化、R型エンジンおよび本格的乗用車クラウンの生産設備新設を重点として、総額46億円の投資を行った。14億円の輸入機械をはじめ、自動化された機械設備が多数導入されたことで、本社工場は目標の月産能力3,000台の生産設備が整い、1956年10月には5,074台と早くも5,000台を超える実績をあげた。

1956年には旺盛な自動車需要を背景に、将来のさらなる需要増に備えて、6月に月産1万台を目標とする生産設備増強計画を策定した。この計画は1958年10月までの約2年半を対象とし、機械設備の専用化・自動化、工程の連続化・ライン化などにねらいを置いた。

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