第7節 グローバリゼーションを支えた各機能

第2項 原価低減と品質確保

「CCC21」への着手

2000(平成12)年7月、トヨタは21世紀における世界ナンバーワンの競争力をもった車づくりを目指し、従来にない枠組みでの原価低減活動「CCC21(Construction of Cost Competitiveness 21)」に着手した。

CCC21は、まずお客様に提供するべき車の品質と価格目標を設定し、それを実現するための部品の機能や品質、コストはどうあるべきかを、技術、生産技術・生産、調達、仕入先の4者が一体となって、根本から見直す組織横断の活動である。同時に、部品ごとに車種間の共通化を視野に入れ、車種横断の取り組みも強化した。

具体的には、主要173品目を選定し、30%の低減を推進して世界最安値を実現しようというものであった。トヨタと部品メーカーは、コンセプト開発の段階からアイデアを出し合うコンセプト・イン活動を展開し、製造方法にまで及ぶ検討を重ねるなど、徹底したコストの削減を図った。また、部品メーカー各社では、複数の機能をもった部品を統合するモジュール化の取り組みを推進し、部品点数の削減やラインでの組付工数の低減といった効果も生み出した。

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