第5節 中南米・アフリカ・中近東地域

第1項 市場の成長・広がりへの対応

アフリカ地域の動向

トヨタはアフリカ地域では2000(平成12)年の12万2,000台レベルから2007年の31万4,000台レベルまで販売を伸ばした。南アフリカでは、2004(平成16)年に現地生産のハイラックス、ハイエース、カローラ、カムリなどが好調な売れ行きを示し、販売台数は初の10万台超えとなる約11万台を記録した。また、国産車の輸出に応じて輸入関税が相殺される「自動車産業振興策」を活用し、2005年にカンタムとヤリス、2006年にはアバンザおよびアベンシスと、輸入モデルを投入した。加えて、レクサスの販売強化などに取り組んだ結果、2007年の販売台数は15万台強に達した。2008年以降、アフリカ地域全体で販売は落ち込んだものの、2010年を底に回復しつつある。

南アフリカでは、1989年に「南アフリカトヨタ財団」を設立し、1992年から黒人教師教育プログラム「トヨタ・ティーチ」を実施するなど、教育分野を主体に社会貢献活動を展開した。また、エイズが深刻な社会問題となっており、「ピア・エデュケーター」と呼ばれるエイズ教育の専門家を育成するプログラムも推進している。

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