全面改良されたカローラ

トヨタの最量産モデル「カローラ」も、21世紀をにらんだ全面改良を行い、2000(平成12)年8月に「NCV(New Century Value)カローラ」と呼ばれる9代目モデルを発売した。開発に際しては、従来のカローラが持つ大衆車のイメージを払拭するため、ゼロから設計・デザインに取り組んだ。

デザインは、国内外の拠点でコンペを繰り返して決めた案を、欧州のデザイン拠点トヨタ・ヨーロッパ・オフィス・オブ・クリエーション(TOYOTA EPOC)による先鋭的なデザインに変更するなど、発売時期を1年余り延期する異例の決断も行った。NCVカローラは、フィールダー、ランクス、スパシオを加えた4車種でシリーズを構成し、ニーズの多様化にも対応した。

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